このたび、11月2日(土)に行われる「八一さんのいしぶみ散歩」は
すでに定員に達しましたので、ご応募を締め切らせて頂きました。
恐れ入りますが、ご理解くださいますようお願いいたします。
第3回 いしぶみ散歩は締め切りました
會津八一と大和路
〜 【會津八一と大和路】 入江泰𠮷・杉本健𠮷とともに 〜
奈良大和路を愛した歌人、書家、東洋美術史家の會津八一(1881~1956)は、その学識と芸術で同時代の多くの芸術家を刺激し、影響を与えています。中でも写真家・入江泰𠮷(1905~1992)、画家・杉本健𠮷(1905~2004)は、八一の学芸に心酔し、奈良大和路をテーマに多くの名作を残した人物と言えるでしょう。
3人の出会いは戦後の昭和21(1946)年。文化人たちが集った東大寺観音院で親交を深めました。杉本は八一と書画集『春日野』を刊行するなど合作を多く残し、八一没後も関連作品を発表しています。また、入江も八一の短歌と自ら撮影した写真を組み合わせた書籍を刊行し、奈良市の法華寺に八一の歌碑「ふぢはらの」を建立するなど、終生敬慕の念を抱いていました。
彼らの活動を見守った東大寺観音院の住職・上司海雲(かみつかさ・かいうん、第206世東大寺別当、1906~1975)は「奈良に関しては、やっぱり歌では會津八一さん、絵では杉本健𠮷さん、写真では入江さん、これは動かせんことだわな」と称賛しています。
本展では奈良県立美術館と入江泰𠮷記念奈良市写真美術館の協力を仰ぎ、會津八一との合作や3者各々が独自の感性で表現した奈良大和路の美を紹介します。
- 奈良・東大寺観音院にて 撮影:入江泰𠮷(右上/會津八一、中央/上司海雲、右下/入江泰𠮷、左下/杉本健𠮷)
- 杉本健𠮷《古都春雨》(奈良県立美術館蔵)
- 入江泰𠮷《斑鳩の里落陽》(入江泰𠮷記念奈良市写真美術館蔵)
- 入江泰𠮷《法華寺十一面観音像》(入江泰𠮷記念奈良市写真美術館蔵)
- 杉本健𠮷《金銅仏・みほとけの》『骨皮帖』より(奈良県立美術館蔵)
- 會津八一《おほてらの》(BSN新潟放送蔵、新潟市會津八一記念館寄託)
- 會津八一《菩薩図・はつなつの》(新潟市會津一記念館蔵)
演題 | 「響き合うこと」 |
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出演者 | 松村雄基氏(俳優・書家) 角田勝久氏(新潟大学教授) |
日時 | 2024年10月19日(土) 午後2時~3時半 |
会場 | 日報ホール(新潟日報メディアシップ2階) |
聴講料 | 1,500円(事前申込制) |
定員 | 120名 |
演題 | 「入江泰𠮷と杉本健𠮷の大和路」 |
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講師 | 説田晃大氏(入江泰吉記念奈良市写真美術館主任学芸員) |
日時 | 2024年10月29日(火) 午後2時~3時半 |
会場 | 日報ホール(新潟日報メディアシップ2階) |
参加料 | 1,000円(事前申込制) |
定員 | 100名 |
演題 | 「書の体験講座『年賀状』」 |
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講師 | 田中藍堂氏(新潟県書道協会副理事長) 狩野芳明氏(新潟県書道協会事務局長) |
日時 | 2024年11月15日(金) 午後2時~4時(予定) |
会場 | ナレッジルーム(新潟日報メディアシップ6階) |
参加料 | 1,500円(事前申込制) |
定員 | 40名 |
演題 | 野中吟雪館長による作品鑑賞会 |
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講師 | 野中 吟雪(新潟市會津八一記念館館長) |
日時 | 2024年12月1日(日) 午後2時~約50分 |
会場 | 当館展示室(申込不要/要当日観覧券) |
演題 | 学芸員による作品解説会 |
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日時 | 会期中の毎週日曜日 11:00~ 約50分 |
会場 | 当館展示室(申込不要/要当日観覧券) |
期間中、本展覧会名を2人の書家による揮毫で展示室前に掲示しています。
・10月1日~11月4日:佐藤奎玉先生〈新潟県書道協会副会長/長岡市〉
・11月6日~12月8日:石塚瑞雨先生〈新潟県書道協会参事/上越市〉
※イベント1、2、3の聴講、参加をご希望される方は、専用申込フォームか往復はがきのいずれかでお申し込みください。往復はがきの場合、参加を希望するイベント名と、住所、氏名、電話番号を明記のうえ、會津八一記念館までお送りください(ただし1通につき1イベント、1名様でのご応募といたします)。定員に達し次第締め切ります。
※新型コロナウィルス感染症の影響により、会期、関連イベントなどを変更または中止する場合があります。
企画展チラシ
特別展関連イベントのお知らせ(募集)
当館では、特別展「會津八一と大和路 入江泰𠮷・杉本健𠮷とともに」を10月1日から開催します。その関連イベント3つをご案内します。
第1弾は、俳優で書家の松村雄基さんと會津八一研究第一人者の角田勝久新潟大学教授によるトークイベントを10月19日に開催いたします。今回は「響き合うこと」。八一は画家杉本健𠮷をはじめ様々な文化人と書画の合作を行いました。八一の合作の魅力を中心にお話していただきます。
第2弾は、講演会。10月29日に入江泰𠮷記念奈良市写真美術館主任学芸員の説田晃大さんから、大和路に魅了された写真家入江泰𠮷と杉本健吉の芸術と交流についてお話していただきます。
第3弾は書の体験講座。11月15日、新潟県書道協会の田中藍堂さんと狩野芳明さんを講師に「年賀状」を制作します。
詳細は、イベント案内を下記にてクリックしてご覧ください。
2024年度特別展イベント案内
参加を希望される方は、申込フォームでお申込み下さい。
特別展イベント申込フォーム
第3回 八一さんのいしぶみ散歩 参加者募集
會津八一記念館では、一昨年、昨年と「八一さんのいしぶみ散歩」を実施しました。
好評につき、今年も企画しました。今回は、八一が揮毫した新潟市中央区内の石碑に加え、護国神社に贈った扁額「山河慟哭」や八一の主治医で俳人・中田瑞穂の句碑なども訪ね歩きます。
集合場所:古町ルフル・ローソン前(新潟市中央区古町通7番町1010 新潟市ふるまち庁舎前)
集合時間:12時45分
定員:15名(定員に達し次第、受付終了)
コース:古町通(ルフル)~西堀通~西大畑通~南浜通~西船見町~旭町通~西堀通~古町
参加費:1,500円(冊子代「會津八一の碑 ~新潟編~」、歌碑見学料、保険料を含む)
申し込み:會津八一記念館の窓口に直接申し込むか、電話、FAX、メールのいずれかで
「八一さんのいしぶみ散歩」と明記の上、郵便番号、住所、氏名、日中連絡のとれる電話番号を記入してお申込み下さい。
〒950-0088 新潟市中央区万代3-1-1 新潟日報メディアシップ5階 會津八一記念館
℡:025‐282-7612 Fax:025-282-7614
MAIL : info@aizuyaichi.or.jp
8月31日の野中館長講演会 中止のお知らせ
8月31日(土)に開催を予定しておりました、新潟市會津八一記念館の野中吟雪館長による文芸講演会「鐵齋・八一の文人世界」は台風接近のため中止とさせていただきます。遠方からの参加者も多く、行き帰りの交通手段にも影響が出始めておりますので、大事を取り本日決定いたしました。参加者の方がたにはたいへん申し訳ありませんがご理解いただきたいと存じます。
なお、現状では会場の確保などで延期のお約束ができませんので、改めて講演会を開催することになりましたらホームページに掲載いたします。
野中館長の作品解説会
好評開催中の企画展「鐵齋・八一の文人世界」。
今回展示をプロデュースした当館の野中吟雪館長の作品解説会が
8月11日(日)と25日(日)午前11時~ 当館展示室内で行います。
申込は不要ですが、当日の観覧券は必要です。
鐵齋研究の第一人者である野中館長が
鐵齋と八一との書の共通性をはじめ、鐵齋の魅力など
詳しく説明いたします。
館長から直接作品の解説が聞ける滅多にない機会です。
ぜひともご参加ください。
企画展「鐵齋・八一の文人世界」展図録販売中
当記念館で開催中の企画展「鐵齋と八一の文人世界」展図録を販売しています。展示作品51点をはじめ、富岡鐵齋研究の第一人者である当館の野中吟雪館長が鐵齋と八一の文人世界についての論考なども収録しています。1冊1500円(税込A4判88㌻)です。ご希望の方は当館までメールかFAXかお電話でご連絡下さい。
鐵齋・八一の文人世界
〜 【近代日本画の巨匠】 富岡鐵齋 没後100年記念 〜
2024(令和6)年は、近代日本画の巨匠富岡鐵齋(1837~1924)の没後100年にあたります。これを記念し、当館では會津八一(1881~1956)と併せ、二人の「文人世界」を企画いたしました。
長い間、「用」と「美」を兼ねる教養として人々に親しまれてきた「書」は、戦後、展覧会を主とする「造型芸術」として飛躍的に発展し、今日に至っています。
しかし、古来「書は人なり」の言葉があるように、「書」には筆者の人格が表われるとされ、書を生業としない文化人、即ち「文人」達の書はまた少し趣きの異なる美しさを持っています。
富岡鐵齋と會津八一、この二人は学芸に身を投じ、「文人」としての生涯を貫きました。
本展は、掛軸や扁額・画賛・扇面など、さまざまな作品を一堂に展示いたします。個性豊かな二人の芸術家が何を考え、どう表現したのか、作品を通してその多様性をご堪能いただければ幸いです。
- 富岡鐵齋《道幾貫心肝書》 1920(大正9)年・85歳 個人蔵
- 富岡鐵齋《大福神御像并神詠》 個人蔵
- 會津八一《林下十年夢》 1946(昭和21)年以降・65歳~75歳 新潟市會津八一記念館蔵
- 會津八一《風竹図・蕭騒寒雨夜》 1941(昭和16)年・60歳 新潟市會津八一記念館蔵
- 會津八一《ふるさとの》 1946(昭和21)年以降・65歳~75歳 新潟市會津八一記念館蔵
演題 | 「鐵齋・八一の文人世界」 |
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講師 | 野中 吟雪(新潟市會津八一記念館館長) |
日時 | 2024年8月31日(土) 午後2時~3時半 |
会場 | 日報ホール(新潟日報メディアシップ2階) |
聴講料 | 500円(事前申込制) |
定員 | 120名 |
演題 | 「八一がみた中国古代金石」 |
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講師 | 横田恭三氏(花蹊記念資料館館長、跡見学園女子大学文学部教授) |
日時 | 2024年9月8日(日) 午後2時~3時半 |
会場 | 日報ホール(新潟日報メディアシップ2階) |
参加料 | 500円(事前申込制) |
定員 | 120名 |
演題 | 野中吟雪館長による作品解説会 |
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講師 | 野中 吟雪(新潟市會津八一記念館館長) |
日時 | 7/21(日)、28(日)、 8/11(日)、25(日)、 9/8(日)、22(日) 11:00~ 約50分 |
会場 | 当館展示室(申込不要/要当日観覧券) |
※イベント1、2の聴講、参加をご希望される方は、専用申込フォームか往復はがきのいずれかでお申し込みください。往復はがきの場合、参加を希望するイベント名と、住所、氏名、電話番号を明記のうえ、會津八一記念館までお送りください(ただし1通につき1イベント、1名様でのご応募といたします)。定員に達し次第締め切ります。
※新型コロナウィルス感染症の影響により、会期、関連イベントなどを変更または中止する場合があります。
企画展チラシ
新商品!オリジナル「学規」えんぴつ
当館は来年2025年で開館50周年を迎えます。
その記念に、三菱鉛筆さんとの共同開発で
オリジナル「学規」えんぴつを限定品として
700円(税込)で販売しています。
この新商品は、1本に2則ずつの学規4則が印字されており、
HBと2Bを1本ずつセットにしたものです。
なめらかな書き心地を誇るハイグレードモデル「ハイユニ」を使用。
あなたもぜひ「学規」えんぴつを手に取りながら、
八一の人生訓「学規」を1則ずつ味わってみませんか?
お土産やプレゼントなどにでもどうぞご利用ください。
※別途送料がかかります。
第18回秋艸道人賞・写真コンテスト開催
會津八一記念館は、今年度も「會津八一の歌を映す」第18回秋艸道人賞・写真コンテストを開催いたします。
八一の短歌は、古代への憧憬、四季おりおりの自然に寄せる想い、戦争への怒りとむなしさ、混乱期に病死した養女への悲歌といった、生身の人間としての感慨を詠じた名歌があります。
この写真コンテストのねらいは、八一の短歌をただ視覚的になぞるといったものではありません。八一の短歌のイラストではなく、その歌をモチーフに万人の心に響く心象風景を自在に映像化していただきたいというのが、このコンテストの趣旨です。
このコンテストも18回を迎え、県内外からの応募数も増え、上記の趣旨のご理解が広がりつつあります。ぜひ独創的な写真を多くお送りいただきたいと思います。
以下のPDFで公募規定をご確認頂き、ふるってご応募ください。