新潟市 會津八一記念館

お知らせ・企画展

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2017年春企画展「書人 會津八一 その制作の現場」

名品たちを生んだ、秘密の資料を一挙公開。

會津八一は独往の書家として知られ、数々の名品を残しています。一見、自由闊達、縦横無尽とみられる八一の書ですが、実は厳格で精密な制作を試みていました。彼は徹底した準備と、たゆまぬ努力で独自の芸術に挑んでいたのです。

その痕跡は、八一が残した書と資料などからも垣間見ることができます。創作のために準備した様本(ノートブック)には、ペンで気に入った文字を書き写し、その配置を何度も書き記しています。また、筆を持っても、下書きを繰り返し行っています。いざ本番を迎えても、何度も揮毫し、その中から自らが納得した書だけに印を押しています。その制作の労を示すように、八一の揮毫風景を撮影した写真にはたくさんの書物と、書き損じの紙に埋め尽くされた部屋が映し出されています。

本展では、八一が残した作品と、様々な資料を紹介しながら、彼の書の秘密を解き明かしていきます。

書き出し展覧会11_18

講師 杭迫柏樹氏(書家・日展会員)
日程 平成29年5月25日(木)
時間 14時から15時30分(予定)
会場 メディアシップ 日報ホール
定員 150名
聴講料 500円

※往復はがきに住所、氏名、電話番号をお書きの上、會津八一記念館へお申し込みください。
※1通につき1名様までのご応募といたします。定員に達し次第締め切ります。

企画展チラシ

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文字を彫る・・・刻字体験に28人

R00020702月23、24日、會津八一記念館内で刻字体験ワークショップを開きました。板に文字を彫るのです。講師は刻字家の薄田東仙先生と息子の龍元さん。参加者は2日間で28人。

まず、自分の好きな彫りたい漢字を紙に筆で書きます。チャコペーパーをセラミック板にのせ、その上に漢字を書いた紙をあて、輪郭をなぞります。すると、セラミック板に文字の輪郭がチャコペーパーによって白く転写されます。簡単に言えばその線の内側を彫刻刀で彫っていくわけです。

セラミック板は、薄田先生があらかじめ赤や黒、緑、黄色と鮮やかな色を塗っておいたもので、彫ると、その鮮やかな色をバックに白い文字が現れるというわけです。

風、山、光、心・・・思い思いの字が思い思いの書体で刻まれ、すてきな作品になりました。彫刻刀を持ったのは子供のころ以来という参加者もいて、「楽しかった」の声があちこちで聞かれました。

作品は3月26日まで、記念館のギャラリーに展示しています。一方、展示室では「會津八一と刻字」展を開催中です。ぜひ見に来てください。

★オリジナルグッズを追加!

学規を表紙にデザインした一筆箋を新たに作りました。白地に黒い墨文字がすっきりした印象を与えます。中の罫線は、淡い墨で引いたようになっています。学規の丁寧な解説付きです。静かな人気を呼んでいます。

ほかにアップしたのは、以前から販売しているものですが、クリアファイル3種と、絵はがきは8枚セットと1枚の2種です。クリアファイルは、1つは奈良・中宮寺の、やさしくほほえむ菩薩半跏像。もう1つは、夕焼けの中でシルエットになった法隆寺五重塔です。ともに八一自筆の奈良歌があしらわれています。学規の文字だけのものもあります。

絵はがきセットは、八一自詠の歌に自らの絵を添えたものや、寺や仏像を歌を組み合わせたものなど8枚入りです。大和路への郷愁を誘います。1枚ものはずばり「学規四則」です。

グッズコーナーをご覧のうえ、お求めは會津八一記念館へ。

 

刻字の世界に触れる~体験講座&文芸講演会 のお知らせ

当記念館では開催中の企画展「會津八一と刻字」の関連イベントとして《刻字の世界に触れる~体験講座&文芸講演会》を下記にて行います。ご希望の方は、往復はがきに住所、氏名、電話番号、希望イベント名をお書きのうえ、會津八一記念館(〒950-0088 新潟市中央区万代3-1-1)へお申し込み下さい。刻字体験は受講希望日を忘れず記入して下さい。1通に1名様までのご応募といたします。定員に達し次第締め切ります。

【イベント1】刻字の世界に触れる~刻字体験講座
講師/薄田東仙氏(書道家、刻字家、日本刻字協会会長)
日時/平成29年2月23日(木)、24日(金)午後1時~3時
会場/會津八一記念館 会議室(メディアシップ5階)
定員/各回14名
参加費/1500円

【イベント2】「刻字とは何か」を探る~文芸講演会
講師/松丸道雄氏(東京大学名誉教授、八一の自用印を刻した篆刻家松丸東魚の子息)
日時/平成29年3月9日(木)午後2時~3時半
会場/日報ホール(メディアシップ 2階)
定員/150名
聴講料/500円

【終了しました】「會津八一の歌を映す」写真コンテスト入賞入選表彰式・公開講評会のお知らせ

当記念館では、開催中の「第10回會津八一の歌を映す写真コンテスト」入賞入選作品展にちなみ、入賞入選者の表彰式と審査委員長・淺井愼平さんらによる公開講評会を行ないます。ご希望の方は、往復はがきに住所、氏名、電話番号、「公開講評会」とお書きのうえ、會津八一記念館(〒950-0088 新潟市中央区万代3-1-1)へお申し込み下さい。1通に1名様までのご応募といたします。定員に達し次第締め切ります。

日時/平成29年2月10日(金)午後2時~
会場/ホテル日航新潟 30階 鳳凰(〒950-0078 新潟県新潟市中央区万代島5-1)
定員/100名 無料
講評(予定)/

淺井愼平氏(写真家)
和泉久子氏(鶴見大学名誉教授)
塚原史氏(早稲田大学會津八一記念博物館館長)
神林恒道(會津八一記念館館長)

會津八一 没後60年 企画展「會津八一と刻字」

今年度、會津八一没後60年事業の最後を締めくくる企画展。
「加工された八一の文字」を、原本の書と併せて紹介し、その美意識を探ります。

東洋美術史学者であり、書家でもあった會津八一(1881~1956)は、中国や日本の歴代の石刷り(金石拓本)を多数集めて、長年研究してきました。また、終生、いかに自らの書を美しく刻みつけることができるかを追究し続けました。とくに歌碑においては、強い意識をもって制作に携わりました。八一は自分で文字を刻することはなかったのですが、原稿を石の上に貼って石工に彫らせたり、刻法を細かく責任者に指示したりするなど、自らの文字を忠実に残すことに、強いこだわりをもっていたのです。そのほか、商店、企業、恩師や知人宅から依頼されて、商店名や屋号を揮毫して看板にした木額も少なくありません。

今年度、會津八一没後60年事業の最後を締めくくる本展は、刻まれた八一の書をテーマにした展覧会です。八一の書を彫り込んだ商店などの木製看板をはじめ、新聞の題字の金型、自詠の短歌や漢字の語句を揮毫した石碑の拓本や銅版といった「加工された八一の文字」を、原本の書と併せて紹介し、その美意識を探ります。

同時に第10回會津八一の歌を映す写真コンテスト入賞入選作品展も開催します。さらには、第1回から9回までの秋艸道人賞作品と審査委員長淺井愼平さんの作品も展示いたします。

会期中のイベント-刻字の世界に触れる 体験講座&文芸講演会

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講師 薄田東仙氏(書道家、刻字家、日本刻字協会会長)
日時 平成29年2月23日(木)、24日(金) / 午後1時~3時
会場 會津八一記念館 会議室(メディアシップ 5F)
定員 各回14名
参加費 1,500円

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講師 松丸道雄氏(東京大学名誉教授、八一の自用印を刻した篆刻家松丸東魚の子息)
日時 平成29年3月9日(木) / 午後2時~3時半
会場 日報ホール(メディアシップ 2F)
定員 150名
参加費 500円

※往復はがきに住所、氏名、電話番号、イベント1または2をお書きの上、會津八一記念館へお申し込みください。刻字体験講座は受講希望日を忘れず記入してください。
※1通につき1名様までのご応募といたします。定員に達し次第締め切ります。

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入賞作品について、詳しくはこちら

関連イベント

写真コンテスト入賞入選表彰式・公開講評会

日時 平成29年2月10日(金)午後2時〜
会場 ホテル日航新潟 30F 鳳凰 (〒950-0078 新潟市中央区万代島5-1)
定員 100名 無料
講評(予定) 淺井愼平氏(写真家)
和泉久子氏(鶴見大学名誉教授)
塚原史氏(早稲田大学會津八一記念博物館館長)
神林恒道(會津八一記念館館長)

企画展チラシ

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第10回秋艸道人賞写真コンテスト入賞者発表

11月30日、「會津八一の歌を映す」第10回秋艸道人賞写真コンテストの審査が行われました。12月23日より新潟市會津八一記念館で開催する企画常設展「會津八一と刻字」で併設展示する他、早稲田大学會津八一記念博物館、新宿中村屋サロン美術館(東京)、奈良県立図書情報館、いかるがホール(奈良県斑鳩町)、胎内市産業文化会館などで巡回展示する予定です。

【秋艸道人賞】

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中林重英(ナカバヤシシゲエイ)
新発田市 73歳
「春日野に おし照る月の ほがらかに 秋の夕べと なりにけるかも」

【早稲田大学會津八一記念博物館賞】

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津田節哉(ツダセツヤ)
名古屋市 78歳
「穴ごもる けもののごとく 長き夜を 榾の火影に せぐくまりおり」

【新潟市長賞】

45-3

宮澤晃(ミヤザワアキラ)
新潟市江南区 69歳
「薄れゆく 壁絵のほとけ もろともに わが玉の緒の 絶えぬともよし」

【胎内市長賞】

45-5

山口愛子(ヤマグチアイコ)
新発田市 78歳
「ひそみ来て 誰が打つ鐘ぞ さ夜ふけて ほとけも夢に 入り給うころ」

【新潟日報社賞】

45-7

佐々木進(ササキススム)
新潟市西区 64歳
「天地に われひとりいて 立つごとき このさびしさを きみはほほ笑む」

【BSN賞】

45-1

斎藤日出子(サイトウヒデコ)
佐渡市 71歳
「船人は はや漕ぎ出でよ 吹き荒れし 宵のなごりの なほ高くとも」

【第10回写真コンテスト審査員特別賞】

45-6

山口晴久(ヤマグチハルヒサ)
大阪府池田市 61歳
「天地に われひとりいて 立つごとき このさびしさを きみはほほ笑む」

入選者一覧

糸井洋(京都府宮津市)、伊藤春男(新発田市)、大滝登(新潟市西区)、大東実(奈良市) 小野幸司(新発田市)、角信武(新潟市西区)、小林一美(新潟市東区)、佐久間光夫(新発田市) 佐藤守(新潟市西区)、澤戢三(奈良県生駒郡)、杉野秀一(新潟市中央区)、高澤和也(新発田市) 高橋幸子(新潟市北区)、中川一郎(新潟市中央区)、仲辻真帆(奈良県生駒市)、中村豊美子(新潟市西区)、曳野利(福岡県北九州市)、古田敏春(新発田市)、星正一(加茂市)、本間一人(新潟市江南区)、宮川美代子(新潟市秋葉区) 〔敬称略 五十音順〕

【終了しました】11月、企画展関連映画DVD上映会を開催します。

企画展「小林正樹と會津八一」展の関連イベントとして、小林正樹監督関連映画作品DVD上映会を開催いたします。

小林正樹監督関連映画作品DVD上映

会場はいずれも新潟日報メディアシップ2階 日報ホール(新潟市中央区万代3-1-1)

①小林正樹監督作品「切腹」 1962年/モノクロ/134分

2016年11月2日(水) 13時30分から

観覧無料

②小林正樹監督作品「化石」 1975年/カラー/201分

2016年11月9日(水) 13時30分から

観覧無料

③上映会 + 會津八一記念館 館長講演会

小林正樹監修「會津八一 歌と書の世界」 1996年/カラー/30分

2016年11月16日(水) 14時00分から

※上映後に神林恒道館長の講演会を予定しています。

聴講料 500円

※各上映会の申込方法

往復はがきに参加希望上映会と住所、氏名、電話番号をお書きの上、會津八一記念館までお送りください。1通につき1上映会、1名までの応募といたします。定員に達し次第締め切ります。

お問い合わせ 會津八一記念館 TEL025‐282‐7612

【終了しました】10月19日、文芸講演会「正倉院の役割」を開催します

2016年10月19日(水)14時より、元宮内庁正倉院事務所長の阿部弘さまをお招きして、文芸講演会を開催します。

 

文芸講演会

講師 阿部弘氏(元宮内庁正倉院事務所長)

演題「正倉院の役割」

会場 新潟日報メディアシップ 2階日報ホール

(新潟市中央区万代3-1-1)

日時 2016年10月19日(水) 14時00分時から

聴講料 500円

参加ご希望の方は、往復はがきに参加希望講演会名と、住所、氏名、電話番号をお書きのうえ、會津八一記念館までお送りください。
1通につき1講演会、1名様までのご応募といたします。定員に達し次第締め切ります。

お問い合わせ 會津八一記念館 (TEL025‐282‐7612)

 

會津八一 没後60年 小林正樹 生誕100年 企画展「小林正樹と会津八一」

小林正樹の『人間の條件』は、 戦争のなかでなお生きることを問うた作品だ。
恩師會津八一の学規には「ふかくこの生を愛すべし」とある。 この師弟の交流を追う。

小林正樹(1916~96)は、日本を代表する映画監督の一人ですが、早稲田大学で美術史を学び、會津八一(1881~1956)の指導を受けています。

昭和16(1941)年、卒業論文『室生寺建立年代の研究』を執筆した小林は、研究者として八一に将来を嘱望されていましたが、映画の道を選択します。それでも二人の交流は戦中戦後の激動期も続き、師弟の温かな手紙のやり取りが続けられました。

戦後、映画監督になった小林は、『切腹』『怪談』(カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞)や、戦争をテーマにした全6部の超大作『人間の條件』、長編記録映画『東京裁判』等を世に送ります。昭和46(1971)年には、カンヌ国際映画祭で世界十大監督の一人として功労賞を受賞し、国際的にも活躍しました。

小林は映画監督を志して以来、八一を題材にした映画を構想しています。その計画は、彼の晩年、テレビドキュメンタリーで実現しました。しかし、小林は体調を崩して監督を降板、監修者として八一を演じた仲代達矢氏らを指導しています。この番組は小林が没した平成8(1996)年10月4日の9日後の13日に放送されました。

本展では會津八一没後60年と小林正樹生誕100年、没後20年にあわせて、往復書簡など、二人の芸術と交流を紹介します。

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小林正樹
(こばやし・まさき / 1916-1996)
映画監督。早稲田大学文学部哲学科藝術学専攻で會津八一に師事。昭和16(1941)年松竹に入社した翌年応召、満州に出征、宮古島で終戦を迎える。その後、木下惠介の助監督を務め、昭和27(1952)年に監督デビュー。「完全主義」「反骨」「反権力」などと評される小林の映画作品は、学生時代に師事した八一にも通じるところがあると言われる。生涯で22本の監督作品を送り出し、国内外で数々の映画賞を受賞、海外で最も評価された日本人映画監督の一人である。

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学規
小林正樹が早稲田大学卒業時に會津八一から贈られた書「学規」(世田谷文学館蔵)。弟子と認めた者にのみ書き与えられた四カ条からなるこの書を、小林は生涯の指針とした。

企画展チラシ

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チラシ表 チラシ裏

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