開催中の特別展「會津八一とコレクションー博士の愛した中国美術ー」は、残すところあと
4日となりました。特別展では、約30年ぶりに會津八一が集めた古代中国美術品をはじめ、
東京の老舗骨董商・壺中居に依頼されて揮毫した店の看板を展示しています。
新潟で間近に見られる最後の機会です。
なお、会場内に展覧会に関するアンケート用紙を設置しております。
アンケートにご回答下さった方には、来年の干支「午(馬)」年にちなみ、會津八一の絵手紙入りポストカードをプレゼントいたします。
まだご覧になられていない方、またもう一度見たい方ぜひともご来館ください。

来年の干支「午(馬)」の絵手紙プレゼント
ベスト・オブ・會津八一
〜 【開館50周年記念企画展】 ベスト・オブ・會津八一 〜
開館50周年最後の企画展は、当館が所蔵する1万2千点余の作品資料の中から、選りすぐりの逸品をご紹介いたします。
これまで当館では、會津八一が遺した作品資料を中心に、関係者やゆかりのある方々からの寄贈や寄託、購入などで収蔵品の充実を図ってまいりました。今回はそれらの中から、来館者や講演会参加者へのアンケート結果を踏まえ、人気の高かった八一作品を展示いたします。また、当館職員が心惹かれる作品や、公開の機会が少ない資料など、ひと味違った視点から八一の芸術世界を紹介します。
さらに、本展では八一の教え子で、日本テニス界創成期のスター選手だった福田雅之助(1897~1974)旧蔵の八一作品も展示いたします。福田は八一の門弟としてだけではなく、第1回全日本庭球選手権男子シングルス優勝者として知られ、デビスカップ、ウィンブルドンなど海外大会にも出場しています。中学3年生から八一が没するまでの長きにわたり知遇を得た福田は、八一の「学規」から影響を受けて、テニスの心得「庭球規」を定めています。「この一球は絶対無二の一球なり」から始まる名文句は、松岡修造氏がウィンブルドンでベスト8入りを決めた試合で叫んだことでも知られています。
同時開催として、第19回を迎えた「會津八一の歌を映す秋艸道人賞写真コンテスト」の入賞入選作品展も行います。
- 會津八一 額 「秋艸堂」 (昭和22~23年頃・66~67歳頃) 当館蔵
- 會津八一 額 「學規」 (昭和21年以降・65~75歳)当館蔵
- 會津八一 幅 「おほてらの」 (昭和30年・74歳)当館蔵


| 演題 | 開館50周年記念連続講演会 第4回講演会「日本の書の流れ ー平安から會津八一までー」 |
|---|---|
| 講師 | 笠嶋忠幸氏(出光美術館学芸 部長・上席学芸員) |
| 日時 | 2026年1月18日(日) 午後2時~3時半 |
| 会場 | 日報ホール(新潟日報メディアシップ2階) |
| 聴講料 | 1,000円(事前申込制) |
| 定員 | 130名 |

| 演題 | 開館50周年記念連続講演会 第5回講演会「文人 會津八一の魅力」 |
|---|---|
| 講師 | 野中吟雪氏(新潟市會津八一記念館館長) |
| 日時 | 2026年3月8日(日) 午後2時~3時半 |
| 会場 | 日報ホール(新潟日報メディアシップ2階) |
| 聴講料 | 1,000円(事前申込制) |
| 定員 | 130名 |

| 演題 | 野中吟雪館長による作品解説会 |
|---|---|
| 講師 | 野中 吟雪(新潟市會津八一記念館館長) |
| 日時 | 2026年1月25日(日) 午後2時~約50分 |
| 会場 | 当館展示室(申込不要/要当日観覧券) |

| 演題 | 学芸員による作品解説会 |
|---|---|
| 講師 | 学芸員 |
| 日時 | 会期中の第2・4日曜日 1/11(日)、1/25(日) 2/8(日)、2/22(日) 3/8(日)、3/22(日) 午前11時~約50分 |
| 会場 | 当館展示室(申込不要/要当日観覧券) |

| 演題 | 「會津八一の歌を映す」 第19回 秋艸道人賞 写真コンテスト入賞入選表彰式・公開講評会 |
|---|---|
| 講評 | 淺井愼平氏(写真家)、村尾誠一氏(東京外国語大学名誉教授)、若松保広氏(仏像写真家)を予定 |
| 日時 | 2026年2月8日(日) 午後2時~4時(予定) |
| 会場 | 新潟グランドホテル (〒951-8052 新潟市中央区下大川前通3ノ町2230番地) |
| 聴講料 | 無料(事前申込制) |
| 定員 | 80名 |
期間中、本展覧会名を2人の書家による揮毫で展示室前に掲示しています。
・12月16日~2月8日:岩田香烟先生〈新潟県書道協会参事〉
・2月10日~3月22日:今井正舟先生〈新潟県書道協会参事〉


※イベント1、イベント2、イベント5の聴講をご希望される方は、専用申込フォームか往復はがきのいずれかでお申し込みください。往復はがきの場合、参加を希望するイベント名と、住所、氏名、電話番号を明記のうえ、會津八一記念館までお送りください(ただし1通につき1イベント、1名様でのご応募といたします)。定員に達し次第締め切ります。
※新型コロナウィルス感染症の影響により、会期、関連イベントなどを変更または中止する場合があります。
企画展チラシ


第19回写真コンテスト入賞者発表
第19回写真コンテスト入賞者発表
2025年12月2日、「會津八一の歌を映す」第19回秋艸道人賞写真コンテストの審査会が行われました。全国から多数のご応募ありがとうございました。
入賞作品は、2025年12月16日(火)から新潟市會津八一記念館で開催する企画展「ベスト・オブ・會津八一」で併設展示する他、2026年春から、中村屋サロン美術館(東京都新宿区)、奈良県立図書情報館、いかるがホール(奈良県生駒郡斑鳩町)、三千院(京都市)、高松市市民活動センター(香川県)、胎内市産業文化会館などで巡回展示する予定です。
【秋艸道人賞】

羽田寿弘(ハダトシヒロ)
新潟県胎内市
「春日野に おしてる月の ほがらかに 秋の夕べと なりにけるかも」
【新潟市長賞】

安藤勝(アンドウマサル)
新潟市西蒲区
「都辺を のがれ来たれば ねもごろに 潮うち寄する ふるさとの浜」
【胎内市長賞】

髙橋ノリユキ(タカハシノリユキ)
新潟市北区
「み雪降る 越の荒野の 荒柴の しばしば君を 思はざらめや」
【新潟日報社賞】

竹田捷幸(タケダカツユキ)
新潟県上越市
「ほほゑみて うつつ心に ありたたす 百済ぼとけに 及くものぞなき」
【BSN賞】

中嶋真由美(ナカジママユミ)
奈良県奈良市
「牡鹿鳴く 古き都の 寒き夜を 家は思はず いにしへ思ふに」
【八栗寺わたつみ賞】

山口晴久(ヤマグチハルヒサ)
大阪府池田市
「我妹子を しぬぶ夕べは 入日さし 紅葉は燃えぬ わが窓のもと」
【審査員特別賞】

藤井則子(フジイノリコ)
新潟市西蒲区
「はつ夏の 風となりぬと みほとけは をゆびのうれに ほの知らすらし」
入選者一覧
網中勇二(兵庫県三木市)、淡路晃二(新潟市東区)、安澤正一(新潟県長岡市)、井川康徳(新潟県胎内市)、石森文夫(福島県いわき市)、江部勇(新潟市江南区)、江部堅市(新潟県南魚沼市)、佐藤俊男(新潟県柏崎市)、佐藤英朗(新潟市西区)、澤戢三(奈良県生駒郡三郷町)清水進(神奈川県海老名市)、瀬川正範(岩手県花巻市)、平田昌子(新潟市東区)、藤井則子(新潟市西蒲区)、星野真由美(新潟市西区)、森川百合子(奈良県奈良市)、山口ようこ(新潟市西区)、吉原徹(新潟市東区)、鷲津宣夫(新潟市東区)、和田均(新潟県小千谷市)、和田みつ(新潟市中央区)
〔敬称略 五十音順〕
松村雄基さんと角田勝久先生の書を展示しています
10月19日に、俳優で書家の松村雄基さんと新潟大学教授角田勝久先生によるトークイベント「本物へのこだわり」が行なわれました。その時にお二人が席上揮毫した作品を額装し、會津八一記念館の廊下ギャラリーに展示しました。併せて、トークイベントの短縮版(約35分)も上映しています。(12月7日まで)この機会にぜひご覧ください。(入館料は有料です)

特別展図録「會津八一とコレクション」販売中
当記念館で開催中の特別展「會津八一とコレクション-博士の愛した中国美術-」図録を販売しています。展示作品68点をはじめ、老舗・古美術商の繭山龍泉堂代表取締役・川島公之氏による「會津八一と古代中国美術品の蒐集」、当館学芸員による「會津八一『嶧山刻石』へのまなざし」の寄稿や論考なども収録しています。1冊2000円(税込、B5判)です。ご希望の方は当館までメールかFAXかお電話でご連絡下さい。

博士の愛した中国美術 AIZU YAICHI COLLECTION(本日最終日)
〜 【開館50周年記念特別展】 會津八一とコレクション 〜
會津八一は、歌人、書家として広く知られていますが、実は東洋美術史学者として長年、早稲田大学の学術研究の発展に寄与してきました。
1926(大正15)年、八一は早稲田大学文学部の講師となり、東洋美術史を担当します。その前後から中国の明器、鑑鏡・瓦磚(が
せん)、陶磁器、金石拓本、近世書画など古美術品を数多く購入し、膨大なコレクションが誕生することになります。これらは、八一自
身が美術家として古美術の精華を自らの作品に反映させるだけでなく、東洋美術の本質を学生に伝えようと、教育と研究の実物史料として求めたものでもありました。
八一は門下生と古美術商や書店などを度々巡っていました。特に、東京中央区の壺中居や繭山龍泉堂によく訪れて古美術品を購入していました。これらを含めた會津コレクションは、現在、早稲田大学會津八一記念博物館に収蔵されています。
展覧会では、會津八一記念館開館50周年を記念し、当館と姉妹館協定を結んでいる早稲田大学會津八一記念博物館にある會津コレクションをはじめ、古美術商との関わりを示す八一の書作品や書簡、また古代中国美術を愛好した八一の志向を表す作品も含めて紹介いたします。
- 會津八一《 壷中居》看板 昭和4(1929)年・48歳(株式会社壺中居蔵)
- 會津八一《 龍泉堂》 昭和14(1939)年春・58歳(株式会社繭山龍泉堂蔵)
- 明器 三彩駝丁俑(會津コレクション)唐時代(早稲田大学會津八一記念博物館蔵)
- 青銅・卣(ゆう) 西周時代、紀元前10世紀(個人蔵)
- 騎馬女子俑(會津コレクション)唐時代(早稲田大学會津八一記念博物館蔵)


| 演題 | 開館50周年記念連続講演会 第2回講演会「會津八一の奈良」 |
|---|---|
| 講 師 | 多川俊映師(興福寺寺務老院) |
| 日時 | 2025年10月5日(日) 午後2時~3時半 |
| 会場 | 日報ホール(新潟日報メディアシップ2階) |
| 聴講料 | 1,000円(事前申込制)※入館料込み |
| 定員 | 130名 |

| 演題 | 開館50周年記念連続講演会 第3回講演会「奈良美術と會津八一」 |
|---|---|
| 講 師 | 大橋一章氏(元早稲田大学會津八一記念博物館館長) |
| 日時 | 2025年11月24日(月・振休) 午後2時~3時半 |
| 会場 | 日報ホール(新潟日報メディアシップ2階) |
| 聴講料 | 1,000円(事前申込制)※入館料込み |
| 定員 | 130名 |

| 演題 | トークイベント 「本物へのこだわり」 |
|---|---|
| 講 師 | 松村雄基氏(俳優、書家) 角田勝久氏(新潟大学教授) |
| 日時 | 2025年10月19日(日) 午後2時~3時半 |
| 会場 | 日報ホール(新潟日報メディアシップ2階) |
| 聴講料 | 1,500円(事前申込制)※入館料込み |
| 定員 | 130名 |

| 演題 | 野中吟雪館長による作品鑑賞会 |
|---|---|
| 講師 | 野中 吟雪(新潟市會津八一記念館館長) |
| 日時 | 2025年10月26日(日) 午後2時~約50分 |
| 会場 | 当館展示室(申込不要/要当日観覧券) |

| 演題 | 学芸員による作品解説会 |
|---|---|
| 日時 | 会期中の毎週日曜日 11:00~ 約50分 |
| 会場 | 当館展示室(申込不要/要当日観覧券) |
期間中、本展覧会名を2人の書家による揮毫で展示室前に掲示しています。
・10月1日~11月3日:堀田一逕先生〈新潟県書道協会参〉
・11月5日~12月7日:成田沙夕先生〈新潟県書道協会参事〉
※イベント1と2と3の聴講をご希望される方は、専用申込フォームかはがきのいずれかでお申し込みください。はがきの場合、イベント名と開催日、住所、氏名、電話番号を明記のうえ、會津八一記念館宛に各イベント開催日の7日前までにお送りください(ただし1通につき、1イベント・1名様のご応募といたします)。定員に達し次第締め切ります。申し込まれた方には当日、聴講券を会場でお渡しいたします。(はがきでの返信はございません)
※新型コロナウィルス感染症の影響により、会期、関連イベントなどを変更または中止する場合があります。
企画展チラシ


企画展「コレクションでたどる 會津八一記念館の半世紀」今週22日で終了
企画展「コレクションでたどる 會津八一記念館の半世紀」展は、6月22日で終了となります。最終日は午前11時から学芸員による作品解説会を当館展示室で行います。申し込みは不要ですが、当日観覧券が必要となります。まだご覧になっていない方、リピーターの方も是非ともお越しください。
會津八一 晩年の輝き
〜 【開館50周年記念】 會津八一 晩年の輝き 〜
會津八一は太平洋戦争などの社会情勢の混乱に巻き込まれながらも終生「獨往」の精神を貫き、文芸活動に心血を注ぎ、輝かしい業績を残しました。
昭和20(1945)年4月、64歳の八一は東京で被災して当時の新潟県北蒲原郡中条町(現胎内市)に疎開し、養女きい子との死別という苦難にも遭遇します。厳しい疎開生活の一方で、疎開先での八一は周囲の人々から温かいサポートを受けたためそのお礼に書作品を贈ることもありました。
その後、昭和21(1946)年7月から75歳で没する昭和31(1956)年11月までの約10年間は、現在の新潟市中央区南浜通で暮らしました。歌集の編纂や書の制作に勤しみ、毎年のように書の個展を開いています。また、地元の文化振興のために尽力し、夕刊新潟社社長を務め、新潟市名誉市民に推挙されています。
戦後80年を迎えた今年、本展では胎内市と新潟市で結実した、八一芸術の集大成をご覧いただきます。
- 會津八一《般若心経の一節》昭和20(1945)年・64歳、新潟市會津八一記念館蔵
- 會津八一《自由創新》昭和21(1946)年・65歳、胎内市蔵
- 會津八一《従吾所好》昭和21(1946)年・65歳、胎内市・南都屋蔵
- 會津八一《山河慟哭》昭和23(1948)年・67歳、新潟縣護國神社蔵
- 會津八一《仏像図・ひそみきて》昭和21(1946)年・65歳、個人蔵
- 會津八一《ふなびとは》昭和28(1953)年以降・72~75歳、BSN新潟放送蔵(新潟市會津八一記念館寄託)
- 會津八一《春のくさ・秋のかぜ》昭和30(1955)年・74歳、新潟市會津八一記念館蔵


| 演題 | 開館50周年記念連続講演会 第1回講演会「會津八一の書の真価」 |
|---|---|
| 出演者 | 角田勝久氏(新潟大学教授) |
| 日時 | 2025年9月21日(日) 午後2時~3時半 |
| 会場 | 日報ホール(新潟日報メディアシップ2階) |
| 聴講料 | 1,000円(事前申込制)※入館料込み |
| 定員 | 130名 |

| 演題 | 野中吟雪館長による作品鑑賞会 |
|---|---|
| 講師 | 野中 吟雪(新潟市會津八一記念館館長) |
| 日時 | 2025年8月31日(日) 午後2時~約50分 |
| 会場 | 当館展示室(申込不要/要当日観覧券) |

| 演題 | 学芸員による作品解説会 |
|---|---|
| 日時 | 会期中の第2・4日曜日 11:00~ 約50分 |
| 会場 | 当館展示室(申込不要/要当日観覧券) |
期間中、本展覧会名を2人の書家による揮毫で展示室前に掲示しています。
・7月1日~8月11日:小林尗瑛先生〈新潟県書道協会参事〉
・8月13日~9月23日:鈴木青雨先生〈新潟県書道協会参事〉
※イベント1の聴講をご希望される方は、専用申込フォームかはがきのいずれかでお申し込みください。はがきの場合、イベント名と、住所、氏名、電話番号を明記のうえ、會津八一記念館宛に9月14日までにお送りください(ただし1通につき、1名様でのご応募といたします)。定員に達し次第締め切ります。申し込まれた方には当日、聴講券を会場でお渡しいたします。(はがきでの返信はございません)
※新型コロナウィルス感染症の影響により、会期、関連イベントなどを変更または中止する場合があります。
企画展チラシ


新旧會津八一記念館学芸員が語る「展覧会の裏側」イベント募集
會津八一記念館では、企画展「ーコレクションでたどるー會津八一記念館の半世紀」の関連イベントとして、「會津八一記念館の学芸員が語る展覧会の裏側」トークイベントを開催します。
トークイベントチラシ
トークイベントでは、当館の新旧学芸員がこれまで200回近く開催してきた展覧会について、苦労や感動、思い出に残る出来事などを紹介いたします。参加ご希望の方は、専用フォームか、当館宛に葉書かFaxで5月15日までにお申し込み下さい。(申し込まれた方に当日聴講券を会場でお渡しします)
「新潟県人物小伝 會津八一」を刊行
当館はこの4月で開館50周年を迎えました。このたび、記念事業の第一弾として「新潟県人物小伝 會津八一」を刊行いたしました。會津八一75年の生涯をわかりやすくまとめたものです。本文モノクロ110㌻、A5判1,100円(税込)です。当館をはじめ、NIC新潟日報販売店、新潟県内有力書店、Amazonなどで販売しております。



















