會津八一の生誕を記念して毎年開催している「八一祭」は7月31日、「心を伝える てがみの魅力」をテーマに俳優で書家の松村雄基さんと、八一研究者で書家の角田勝久新潟大学准教授による3度目のトークイベントを日報ホールで行いました。
記念館で開催中の企画展、會津八一名品50選発刊記念「獨往の書 八一の手紙編」に合わせ、八一が書いた手紙からにじみ出る心情や芸術に対する強烈な思いを語り合いました。
松村さん自身は「お礼や尊敬の気持ちを表すときは筆書きのほうが思いが乗せやすい」と手紙の効用を述べると、角田先生も「真剣に言いたいことやお詫びをするときには筆を使います」と応じていました。またお二方には壇上で互いに宛てた手紙を巻紙に書いてもらい、筆書きの様子を大きく映し出し参加者にも見てもらいました。
その後、松村さんは事前に巻紙にしたためた會津八一書《與奥勝書書》を朗読して下さいました。まるで、松村さんが八一に乗り移ったかのようです。現在、會津八一記念館のビデオコーナーでは、松村さんの朗読のシーンを放映し、さらには松村さんが揮毫した《與奥田勝書》も併せて展示しています。(9月25日まで)ぜひ、お見逃しのないようおいで下さい。