〜 會津八一の挑戦 〜
會津八一はその生涯で様々な分野に関心を持ち、実践していました。門下の安藤更生は、「會津八一はレオナルド的天才である。歌人であり、俳人であり、書家であり、画家であり、美術史学者であり、英文学者だった」と記しています。事実、八一の興味は時に天文学や民俗学に及び、制作でも油絵から工芸まで幅広いものでした。
晩年は、夕刊新潟社社長を務め、新潟市名誉市民になり、郷土文化振興の旗振り役としてプロデューサー的役割も果たしています。北方文化博物館新潟分館が、昭和27(1952)年7月から一時期、名乗っていた「新潟県近代美術館」は、新潟に根差した作品を陳列すべきである、という八一の意見もあって命名され、看板も八一が揮毫しました。
このような様々な分野に参画する態度は、自らが作成した「学規」4か条の1則「日々新面目あるべし」に集約されています。この文言は、もともと八一の自宅に下宿していた学生のために書いたものですが、のちに自身の戒めの言葉となりました。過去の自分に留まらず、新しい自分を創り出そうとする、八一らしい言葉といえるでしょう。
本展では、八一の名品や、北方文化博物館が所蔵する郷土文化振興に関する作品資料などを紹介します。
当館コレクションに彩りを添えるこれら新収蔵品をご堪能ください。
演題 | 會津八一研究50年 |
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講師 | 若月忠信氏(文芸評論家) |
日時 | 2020年11月17日(火) 午後2時~ |
会場 | 日報ホール(メディアシップ2階) |
会費 | 500円 |
定員 | 90名 |
演題 | 作品鑑賞会 |
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講師 | 野中吟雪館長 |
日時 | 2020年10月27日(火) 午後2時~約1時間 |
会場 | 当館展示室(企画展入場券が必要です) |
演題 | 作品解説会 |
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講師 | 学芸員 |
日時 | 2020年会期中の第2、4日曜日 (10月11・25日、11月8・22日、12月13日) 午前11時~ 約50分 |
会場 | 当館展示室(企画展入場券が必要です) |
期間中、本展覧会名を2人の書家による揮毫で展示室前に掲示しています。
・10月1日~11月8日:小林畦水先生(新潟県書道協会顧問、新潟市)
・11月10日~12月13日:菊田竹子先生(新潟県書道協会理事、阿賀野市)
※新型コロナウイルス感染症拡大予防のためやむを得ず入場制限を行う場合があります。