新潟市 會津八一記念館
お知らせ・企画展

月別アーカイブ: 2019年8月

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富本憲吉と會津八一

〜孤高の美の求道者たち〜

 富本憲吉(1886〜1963)は、奈良県生駒郡安堵町に旧家の長男として生まれた陶芸家です。本格的に陶芸を始めたのが東京美術学校を卒業し、英国留学後のことでした。楽焼から始まった制作は、土焼、染付、白磁など多彩に展開し、晩年の1955年には色絵磁器で重要無形文化財保持者となり、1961年に文化勲章を受章しています。

 一方、會津八一(1881〜1956)は、新潟市出身で書家・歌人・東洋美術史家として活躍しました。学生時代は英文学を学び、卒業後は英語教師として勤めています。27歳の頃、奈良を訪問して以降その地を酷愛し、短歌を詠み、美術史研究に熱心に取り組みました。富本は八一と若いころから交流があり、八一の初めての歌集『南京新唱』(1924年刊)の挿絵を描き、陶印「秋草堂」などを制作しています。二人は西洋の知識や同時代的な芸術観を持ち、分野は異なりますが独学で芸術の道を探求しました。また、優れた教育者としても知られています。

 本展では、奈良県立美術館が所蔵する富本の名品を中心に、これまであまり知られてこなかった二人の交流と作品も紹介します。

追想・富本憲吉先生 〜オマージュとして

演題 追想・富本憲吉先生 〜オマージュとして
講師 柳原睦夫氏(陶芸家・大阪芸術大学名誉教授)
日時 令和元年10月11日(金) 午後2時〜3時30分予定
会場 新潟日報メディアシップ 2階 日報ホール
定員 100名
参加費 500円

富本憲吉と京都

演題 富本憲吉と京都
講師 並木誠士氏(京都工芸繊維大学美術工芸資料館館長)
日時 令和元年11月8日(金) 午後2時〜3時30分予定
会場 新潟日報メディアシップ 2階 日報ホール
定員 100名
参加費 500円

※往復はがきで希望イベント名、住所、氏名、電話番号を記入し、會津八一記念館までお送りください。定員に達し次第締め切ります。
※1通につき1イベント、1名様のご応募といたします。

企画展チラシ

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チラシ表

チラシ裏

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ツアー募集‥‥八一の書に触れ、新潟の寿司を味わう(終了しました)

 9月29日、「會津八一 書の逸品」展の観覧と新潟の寿司をセットにしたツアーが企画されています。新潟で開かれる国民文化祭を記念した催しです。記念館の隣にあるにいがた文化の記憶館「病とたたかう 近代医学と新潟県人」展の観覧も組み込まれています。問い合わせ・申し込みは近畿日本ツーリスト、025(241)6161

松村雄基サイン入り絵葉書をお分けします

8月1日のトークイベントにおいでになれなかった松村雄基ファンの皆様へ。松村さんのサイン入り「記念館絵はがき」を410円(82円切手5枚)でお分けします。ただし16名限定です。記念館宛てのメールinfo@aizuyaichi.or.jpでお申し込みください。8月31日締め切りです。当選者には当館からメールでお知らせしますので代金(切手)をお送りください。
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八一と親族との往来書簡集「雁魚來往<七>」を刊行しました

 平成25年から毎年、會津八一と交流のあった文化人をはじめゆかりの人たちとの往来書簡を解読して刊行している書簡集です。
 第7号は、八一と「八一の両親と兄會津友一一家」及び「妹・櫻井庸と政隆一家」との往復書簡を時系列で並べて収録しています。
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 この号では、親族にしか見せない八一の普段の素顔を、手紙を通してうかがい知ることができます。また、今回は107㌻のうち42㌻が図版にあてられており、八一の若い頃から晩年に至るまでの筆跡をたどれます。
 当記念館のみの販売です。1冊2,160円(税込)。ご希望の方は当館までご注文ください。

俳優・松村雄基氏が八一祭に出演されました

 會津八一記念館では、八一の誕生日8月1日を記念した八一祭に、俳優の松村雄基さん(55)を招いて、八一の書を研究する新潟大准教授の角田勝久先生と「八一の書と人」を語ってもらうトークイベントを開催しました。(会場:新潟市中央区万代の日報ホール)。内容の要旨は機関誌「秋艸」48号に掲載しています。
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 松村さんは、1984年放送の「スクール☆ウオーズ」の不良少年役で注目を浴びて以降、TVドラマ、映画、舞台、音楽ライブなど、八面六臂の活躍をしています。一方で、30歳の時から始めた書道では、東京書作展で内閣総理大臣賞を受賞するなど、書家としての一面を持っています。
 松村さんが八一の書に関心を持ったのは、尊敬する書家の大渓洗耳氏の影響です。大渓氏から「八一の書はすばらしい」「一度は実物を目にした方がいい」と、もっぱら八一のことを聞かされ、いつかは見たいと思っていたそうです。
 それがかなったのが昨年10月、新潟市民芸術文化会館で上演されたミュージカル「シャンポーの森で眠る」の公演で新潟市を訪れていたときです。あす初日を迎えるという日に当館を訪問し、初めて八一の直筆を目にしました。偶然、角田先生がおられたことで八一の書について歓談し、それが縁で今回の対談が実現しました。

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