新潟市 會津八一記念館
お知らせ・企画展

月別アーカイブ: 2016年9月

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會津八一 没後60年 小林正樹 生誕100年 企画展「小林正樹と会津八一」

小林正樹の『人間の條件』は、 戦争のなかでなお生きることを問うた作品だ。
恩師會津八一の学規には「ふかくこの生を愛すべし」とある。 この師弟の交流を追う。

小林正樹(1916~96)は、日本を代表する映画監督の一人ですが、早稲田大学で美術史を学び、會津八一(1881~1956)の指導を受けています。

昭和16(1941)年、卒業論文『室生寺建立年代の研究』を執筆した小林は、研究者として八一に将来を嘱望されていましたが、映画の道を選択します。それでも二人の交流は戦中戦後の激動期も続き、師弟の温かな手紙のやり取りが続けられました。

戦後、映画監督になった小林は、『切腹』『怪談』(カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞)や、戦争をテーマにした全6部の超大作『人間の條件』、長編記録映画『東京裁判』等を世に送ります。昭和46(1971)年には、カンヌ国際映画祭で世界十大監督の一人として功労賞を受賞し、国際的にも活躍しました。

小林は映画監督を志して以来、八一を題材にした映画を構想しています。その計画は、彼の晩年、テレビドキュメンタリーで実現しました。しかし、小林は体調を崩して監督を降板、監修者として八一を演じた仲代達矢氏らを指導しています。この番組は小林が没した平成8(1996)年10月4日の9日後の13日に放送されました。

本展では會津八一没後60年と小林正樹生誕100年、没後20年にあわせて、往復書簡など、二人の芸術と交流を紹介します。

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小林正樹
(こばやし・まさき / 1916-1996)
映画監督。早稲田大学文学部哲学科藝術学専攻で會津八一に師事。昭和16(1941)年松竹に入社した翌年応召、満州に出征、宮古島で終戦を迎える。その後、木下惠介の助監督を務め、昭和27(1952)年に監督デビュー。「完全主義」「反骨」「反権力」などと評される小林の映画作品は、学生時代に師事した八一にも通じるところがあると言われる。生涯で22本の監督作品を送り出し、国内外で数々の映画賞を受賞、海外で最も評価された日本人映画監督の一人である。

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学規
小林正樹が早稲田大学卒業時に會津八一から贈られた書「学規」(世田谷文学館蔵)。弟子と認めた者にのみ書き与えられた四カ条からなるこの書を、小林は生涯の指針とした。

企画展チラシ

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チラシ表 チラシ裏

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往復書簡集シリーズ第4弾 「雁魚来往」〈四〉を刊行 好評販売中

本書は、會津八一宛来信書簡の中から、映画監督小林正樹、写真家小川晴暘・光暘親子、三浦寅吉、入江泰吉、土門拳の各書簡と、それらに宛てた八一書簡を時系列に並べ収録したものです。今回は書簡の図版以外に、それぞれの写真家が八一を撮影した貴重な写真も掲載。当館で販売しています。2000円(税込み2,160円)です。ご希望の方は当館まで。

特別展「究極の趣味人~會津八一vs川喜田半泥子~」図録 好評販売中

当記念館で開催中の特別展「究極の趣味人~會津八一vs川喜田半泥子~」図録を販売しています。展示作品73点をはじめ、学習院大学荒川正明教授による「醇朴なる眼と手―半泥子のやきもの」、石水博物館龍泉寺由佳主任学芸員による「伊勢商人川喜田家の営みとコレクションについて」の論文などを収録しています。1冊2000円(税込み2,160円)です。ご希望の方は当館まで。

終了しました。特別展「究極の趣味人~會津八一vs川喜田半泥子~」一部入れ替えをしました

現在開催中の特別展「究極の趣味人~會津八一vs川喜田半泥子~」展示作品中、下村観山の二曲一隻屏風《元禄美人図》(石水博物館蔵)をはじめとする6点を9月13日から入れ替えをしました。25日まで展示しておりますので、ぜひお見逃しのないようご覧ください。

第10回秋艸道人賞・写真コンテスト開催

第10回秋艸道人賞・写真コンテストを開催いたします。

この写真コンテストのねらいは、八一の短歌をただ視覚的になぞるといったものではありません。
また八一の歌は、古代への憧憬にとどまりません。四季おりおりの自然に寄せる想い、戦争への怒りとむなしさ、混乱期に病死した養女への悲歌といった、生身の人間としての感慨を詠じた名歌も数多くあります。

八一の短歌のイラストではなく、その歌をモチーフに万人の心に響く心象風景を自在に映像化していただきたいというのが、このコンテストの趣旨です。

このコンテストも記念すべき第10回を迎え、上記の趣旨のご理解が広がりつつあります。プロやアマチュアを問いません、ぜひとも多数の独創的な写真をお送りいただきたいと思います。

以下のPDFで公募規定をご確認頂き、ふるってご応募ください。

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