
(画像:新潟県提供)
開催中の企画展「會津八一 書の逸品」もまもなく終了となります(29日まで)。
先日17日には、「国民文化祭」「全国障害者芸術・文化祭」の開会式のため来県された天皇皇后両陛下が、当館の企画展をご覧になりました。
両陛下は、八一が昭和天皇の新潟巡幸の際に詠んだ「天皇陛下を迎えまつるとて」をはじめ、母校の小学校へ寄贈した「涵之如海」の墨蹟などを鑑賞されました。また、八一の説教状「與奥田勝書」では、15メートルにもおよぶ書帖にとても関心を持たれ「とても長い文章ですね」と、熱心に八一の筆跡をたどっておられました。
わずかな滞在時間でしたが、お帰りの際、両陛下からは「とても興味深い展示でした」と感想をいただきました。
まだ「書の逸品」展をご覧になっていない方はぜひ足を運んで、両陛下が熱心にご覧になった八一の書の逸品を見て、両陛下のご様子に思いをはせてみてはいかがでしょうか。








開催中の企画展「八一を知る 八一がわかる」も残りあと23日(土)、24日(日)(22日は休館)で終了となります。八一の全体像を知る良い機会です。また、映像ルームには、満開の旭山桜の鉢植えもあり、いまが見ごろです。新潟県の桜予想は来月上旬とのことですが、記念館では一足はやく春が感じられます。どうぞ、展覧会と同様、桜もお見逃しのないようご覧ください。
會津八一の歌碑と梵鐘は、全国に51基(活字の歌碑を含む)あります。このなかで一番多いのは、八一が酷愛した奈良県で20基です。今回、当記念館ではこの20基と、昨年、京都では初めて東寺に建立した1基を紹介するパンフレットを刊行しました。 歌碑の写真とそこに刻まれた短歌の解説のほか、八一のエッセー、奈良に遊ぶ八一のスナップを収めました。碑の位置を示すマップが歌碑巡りのお役に立つでしょう。A5判48㌻とお手軽なサイズです。これからの旅行シーズンに旅のお供としていかがでしょうか。1部300円(税込み)、当記念館のみで販売中です。ご希望の方は、☎025(282)7612まで。