開催中の特別展「會津八一とコレクションー博士の愛した中国美術ー」は、残すところあと
4日となりました。特別展では、約30年ぶりに會津八一が集めた古代中国美術品をはじめ、
東京の老舗骨董商・壺中居に依頼されて揮毫した店の看板を展示しています。
新潟で間近に見られる最後の機会です。
なお、会場内に展覧会に関するアンケート用紙を設置しております。
アンケートにご回答下さった方には、来年の干支「午(馬)」年にちなみ、會津八一の絵手紙入りポストカードをプレゼントいたします。
まだご覧になられていない方、またもう一度見たい方ぜひともご来館ください。

月別アーカイブ: 2025年12月
来年の干支「午(馬)」の絵手紙プレゼント
ベスト・オブ・會津八一
〜 【開館50周年記念企画展】 ベスト・オブ・會津八一 〜
開館50周年最後の企画展は、当館が所蔵する1万2千点余の作品資料の中から、選りすぐりの逸品をご紹介いたします。
これまで当館では、會津八一が遺した作品資料を中心に、関係者やゆかりのある方々からの寄贈や寄託、購入などで収蔵品の充実を図ってまいりました。今回はそれらの中から、来館者や講演会参加者へのアンケート結果を踏まえ、人気の高かった八一作品を展示いたします。また、当館職員が心惹かれる作品や、公開の機会が少ない資料など、ひと味違った視点から八一の芸術世界を紹介します。
さらに、本展では八一の教え子で、日本テニス界創成期のスター選手だった福田雅之助(1897~1974)旧蔵の八一作品も展示いたします。福田は八一の門弟としてだけではなく、第1回全日本庭球選手権男子シングルス優勝者として知られ、デビスカップ、ウィンブルドンなど海外大会にも出場しています。中学3年生から八一が没するまでの長きにわたり知遇を得た福田は、八一の「学規」から影響を受けて、テニスの心得「庭球規」を定めています。「この一球は絶対無二の一球なり」から始まる名文句は、松岡修造氏がウィンブルドンでベスト8入りを決めた試合で叫んだことでも知られています。
同時開催として、第19回を迎えた「會津八一の歌を映す秋艸道人賞写真コンテスト」の入賞入選作品展も行います。
- 會津八一 額 「秋艸堂」 (昭和22~23年頃・66~67歳頃) 当館蔵
- 會津八一 額 「學規」 (昭和21年以降・65~75歳)当館蔵
- 會津八一 幅 「おほてらの」 (昭和30年・74歳)当館蔵


| 演題 | 開館50周年記念連続講演会 第4回講演会「日本の書の流れ ー平安から會津八一までー」 |
|---|---|
| 講師 | 笠嶋忠幸氏(出光美術館学芸 部長・上席学芸員) |
| 日時 | 2026年1月18日(日) 午後2時~3時半 |
| 会場 | 日報ホール(新潟日報メディアシップ2階) |
| 聴講料 | 1,000円(事前申込制) |
| 定員 | 130名 |

| 演題 | 開館50周年記念連続講演会 第5回講演会「文人 會津八一の魅力」 |
|---|---|
| 講師 | 野中吟雪氏(新潟市會津八一記念館館長) |
| 日時 | 2026年3月8日(日) 午後2時~3時半 |
| 会場 | 日報ホール(新潟日報メディアシップ2階) |
| 聴講料 | 1,000円(事前申込制) |
| 定員 | 130名 |

| 演題 | 野中吟雪館長による作品解説会 |
|---|---|
| 講師 | 野中 吟雪(新潟市會津八一記念館館長) |
| 日時 | 2026年1月25日(日) 午後2時~約50分 |
| 会場 | 当館展示室(申込不要/要当日観覧券) |

| 演題 | 学芸員による作品解説会 |
|---|---|
| 講師 | 学芸員 |
| 日時 | 会期中の第2・4日曜日 1/11(日)、1/25(日) 2/8(日)、2/22(日) 3/8(日)、3/22(日) 午前11時~約50分 |
| 会場 | 当館展示室(申込不要/要当日観覧券) |

| 演題 | 「會津八一の歌を映す」 第19回 秋艸道人賞 写真コンテスト入賞入選表彰式・公開講評会 |
|---|---|
| 講評 | 淺井愼平氏(写真家)、村尾誠一氏(東京外国語大学名誉教授)、若松保広氏(仏像写真家)を予定 |
| 日時 | 2026年2月8日(日) 午後2時~4時(予定) |
| 会場 | 新潟グランドホテル (〒951-8052 新潟市中央区下大川前通3ノ町2230番地) |
| 聴講料 | 無料(事前申込制) |
| 定員 | 80名 |
期間中、本展覧会名を2人の書家による揮毫で展示室前に掲示しています。
・12月16日~2月8日:岩田香烟先生〈新潟県書道協会参事〉
・2月10日~3月22日:今井正舟先生〈新潟県書道協会参事〉


※イベント1、イベント2、イベント5の聴講をご希望される方は、専用申込フォームか往復はがきのいずれかでお申し込みください。往復はがきの場合、参加を希望するイベント名と、住所、氏名、電話番号を明記のうえ、會津八一記念館までお送りください(ただし1通につき1イベント、1名様でのご応募といたします)。定員に達し次第締め切ります。
※新型コロナウィルス感染症の影響により、会期、関連イベントなどを変更または中止する場合があります。
企画展チラシ


第19回写真コンテスト入賞者発表
第19回写真コンテスト入賞者発表
2025年12月2日、「會津八一の歌を映す」第19回秋艸道人賞写真コンテストの審査会が行われました。全国から多数のご応募ありがとうございました。
入賞作品は、2025年12月16日(火)から新潟市會津八一記念館で開催する企画展「ベスト・オブ・會津八一」で併設展示する他、2026年春から、中村屋サロン美術館(東京都新宿区)、奈良県立図書情報館、いかるがホール(奈良県生駒郡斑鳩町)、三千院(京都市)、高松市市民活動センター(香川県)、胎内市産業文化会館などで巡回展示する予定です。
【秋艸道人賞】

羽田寿弘(ハダトシヒロ)
新潟県胎内市
「春日野に おしてる月の ほがらかに 秋の夕べと なりにけるかも」
【新潟市長賞】

安藤勝(アンドウマサル)
新潟市西蒲区
「都辺を のがれ来たれば ねもごろに 潮うち寄する ふるさとの浜」
【胎内市長賞】

髙橋ノリユキ(タカハシノリユキ)
新潟市北区
「み雪降る 越の荒野の 荒柴の しばしば君を 思はざらめや」
【新潟日報社賞】

竹田捷幸(タケダカツユキ)
新潟県上越市
「ほほゑみて うつつ心に ありたたす 百済ぼとけに 及くものぞなき」
【BSN賞】

中嶋真由美(ナカジママユミ)
奈良県奈良市
「牡鹿鳴く 古き都の 寒き夜を 家は思はず いにしへ思ふに」
【八栗寺わたつみ賞】

山口晴久(ヤマグチハルヒサ)
大阪府池田市
「我妹子を しぬぶ夕べは 入日さし 紅葉は燃えぬ わが窓のもと」
【審査員特別賞】

藤井則子(フジイノリコ)
新潟市西蒲区
「はつ夏の 風となりぬと みほとけは をゆびのうれに ほの知らすらし」
入選者一覧
網中勇二(兵庫県三木市)、淡路晃二(新潟市東区)、安澤正一(新潟県長岡市)、井川康徳(新潟県胎内市)、石森文夫(福島県いわき市)、江部勇(新潟市江南区)、江部堅市(新潟県南魚沼市)、佐藤俊男(新潟県柏崎市)、佐藤英朗(新潟市西区)、澤戢三(奈良県生駒郡三郷町)清水進(神奈川県海老名市)、瀬川正範(岩手県花巻市)、平田昌子(新潟市東区)、藤井則子(新潟市西蒲区)、星野真由美(新潟市西区)、森川百合子(奈良県奈良市)、山口ようこ(新潟市西区)、吉原徹(新潟市東区)、鷲津宣夫(新潟市東区)、和田均(新潟県小千谷市)、和田みつ(新潟市中央区)
〔敬称略 五十音順〕






