〜 【開館50周年記念特別展】 會津八一とコレクション 〜
會津八一は、歌人、書家として広く知られていますが、実は東洋美術史学者として長年、早稲田大学の学術研究の発展に寄与してきました。
1926(大正15)年、八一は早稲田大学文学部の講師となり、東洋美術史を担当します。その前後から中国の明器、鑑鏡・瓦磚(が
せん)、陶磁器、金石拓本、近世書画など古美術品を数多く購入し、膨大なコレクションが誕生することになります。これらは、八一自
身が美術家として古美術の精華を自らの作品に反映させるだけでなく、東洋美術の本質を学生に伝えようと、教育と研究の実物史料として求めたものでもありました。
八一は門下生と古美術商や書店などを度々巡っていました。特に、東京中央区の壺中居や繭山龍泉堂によく訪れて古美術品を購入していました。これらを含めた會津コレクションは、現在、早稲田大学會津八一記念博物館に収蔵されています。
展覧会では、會津八一記念館開館50周年を記念し、当館と姉妹館協定を結んでいる早稲田大学會津八一記念博物館にある會津コレクションをはじめ、古美術商との関わりを示す八一の書作品や書簡、また古代中国美術を愛好した八一の志向を表す作品も含めて紹介いたします。
- 會津八一《 壷中居》看板 昭和4(1929)年・48歳(株式会社壺中居蔵)
- 會津八一《 龍泉堂》 昭和14(1939)年春・58歳(株式会社繭山龍泉堂蔵)
- 明器 三彩駝丁俑(會津コレクション)唐時代(早稲田大学會津八一記念博物館蔵)
- 青銅・卣(ゆう) 西周時代、紀元前10世紀(個人蔵)
- 騎馬女子俑(會津コレクション)唐時代(早稲田大学會津八一記念博物館蔵)
演題 | 開館50周年記念連続講演会 第2回講演会「會津八一の奈良」 |
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講 師 | 多川俊映師(興福寺寺務老院) |
日時 | 2025年10月5日(日) 午後2時~3時半 |
会場 | 日報ホール(新潟日報メディアシップ2階) |
聴講料 | 1,000円(事前申込制)※入館料込み |
定員 | 130名 |
演題 | 開館50周年記念連続講演会 第3回講演会「奈良美術と會津八一」 |
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講 師 | 大橋一章氏(元早稲田大学會津八一記念博物館館長) |
日時 | 2025年11月24日(月・振休) 午後2時~3時半 |
会場 | 日報ホール(新潟日報メディアシップ2階) |
聴講料 | 1,000円(事前申込制)※入館料込み |
定員 | 130名 |
演題 | トークイベント 「本物へのこだわり」 |
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講 師 | 松村雄基氏(俳優、書家) 角田勝久氏(新潟大学教授) |
日時 | 2025年10月19日(日) 午後2時~3時半 |
会場 | 日報ホール(新潟日報メディアシップ2階) |
聴講料 | 1,500円(事前申込制)※入館料込み |
定員 | 130名 |
演題 | 野中吟雪館長による作品鑑賞会 |
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講師 | 野中 吟雪(新潟市會津八一記念館館長) |
日時 | 2025年10月26日(日) 午後2時~約50分 |
会場 | 当館展示室(申込不要/要当日観覧券) |
演題 | 学芸員による作品解説会 |
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日時 | 会期中の毎週日曜日 11:00~ 約50分 |
会場 | 当館展示室(申込不要/要当日観覧券) |
期間中、本展覧会名を2人の書家による揮毫で展示室前に掲示しています。
・10月1日~11月3日:堀田一逕先生〈新潟県書道協会参〉
・11月5日~12月7日:成田沙夕先生〈新潟県書道協会参事〉
※イベント1と2と3の聴講をご希望される方は、専用申込フォームかはがきのいずれかでお申し込みください。はがきの場合、イベント名と開催日、住所、氏名、電話番号を明記のうえ、會津八一記念館宛に各イベント開催日の7日前までにお送りください(ただし1通につき、1イベント・1名様のご応募といたします)。定員に達し次第締め切ります。申し込まれた方には当日、聴講券を会場でお渡しいたします。(はがきでの返信はございません)
※新型コロナウィルス感染症の影響により、会期、関連イベントなどを変更または中止する場合があります。