〜 2024年度 春期企画展 〜
書家・歌人・東洋美術史家などで活躍した會津八一(1881~1956)は、孤高の文人ともいわれますが、様々な文化人との交流を示す作品資料を多く残しています。
八一は生涯に何度か転居をしていますが、自宅を秋艸堂と名付けていました。そこには多くの文化人が来訪し、歓談したといいます。そして、八一は彼らのために書を揮毫し、合作にも取り組みました。
古美術研究家で文筆家の料治熊太や歌人・吉野秀雄は、秋艸堂に通い、八一に影響を受けたと随筆などで発表しています。吉野は、八一が談笑する姿を「火箸もて 耳ほりながら ゆゆしくも 述べて倦むなし 秋艸道人」と短歌で彼の能弁さを讃えています。
八一と彼を取りまく文化人との交流は、秋艸堂内だけではありませんでした。筆まめだった八一は手紙でのやり取りも多く、時には相手の家に訪問することもありました。恩師・坪内逍遙の熱海の別邸をたびたび訪れて、薫陶を受けています。
本展では八一と秋艸堂に集った文化人に関する様々な作品資料から、豊かな交流の一端を紹介します。
演題 | 東京の會津八一「落合秋艸堂を中心に」 |
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講師 | 村尾誠一氏(東京外国語大学名誉教授) |
日時 | 2024年5月18日(土) 午後2時~3時半 |
会場 | 日報ホール(新潟日報メディアシップ2階) |
聴講料 | 500円(事前申込制) |
定員 | 120名 |
演題 | 書の体験講座「絵手紙」 ※はじめての方も参加できます。身近なものを描きます。 |
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講師 | 髙山久美子氏(日本絵手紙協会公認講師) |
日時 | 2024年6月6日(木) 午後2時~4時(予定) |
会場 | ナレッジルーム(新潟日報メディアシップ6階) |
参加料 | 1,500円(事前申込制) |
定員 | 30名 |
演題 | 野中吟雪館長による作品解説会 |
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講師 | 野中 吟雪(新潟市會津八一記念館館長) |
日時 | 2024年5月26日(日) 午後2時~約50分 |
会場 | 当館展示室(申込不要/要当日観覧券) |
演題 | 学芸員による作品解説会 |
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講師 | 学芸員 |
日時 | 会期中の第2・4日曜日 午前11時~約50分 |
会場 | 当館展示室(申込不要/要当日観覧券) |
期間中、本展覧会名を2人の書家による揮毫で展示室前に掲示しています。
・4月2日~5月12日:小川貴史先生〈新潟県書道協会理事〉
・5月14日~6月23日:富所白象先生〈新潟県書道協会理事〉
※イベント1、2の聴講、参加をご希望される方は、専用申込フォームか往復はがきのいずれかでお申し込みください。往復はがきの場合、参加を希望するイベント名と、住所、氏名、電話番号を明記のうえ、會津八一記念館までお送りください(ただし1通につき1イベント、1名様でのご応募といたします)。定員に達し次第締め切ります。
専用申込フォームはこちら
※新型コロナウィルス感染症の影響により、会期、関連イベントなどを変更または中止する場合があります。