奈良聖林寺(奈良県桜井市)の秘仏「十一面観音菩薩立像」(国宝)の魅力を伝える写真集「天平の美仏」が刊行されました。
撮影は仏教美術写真家の小川光三と父の晴暘で、おととし秋の企画展「奈良大和路の美」でも二人の仏像写真を展示しました。企画制作は奈良の飛鳥園です。
「天平の美仏」は十一面観音菩薩立像のモノクロ、カラー写真を中心に、子安延命地蔵菩薩をはじめとする聖林寺の仏像と曼荼羅などが収められています。
また、會津八一が聖林寺を訪れた際に詠んだ「さくはなの とはににほへる みほとけを まもりてひとの おいにけらしも」が八一自筆の文字で、巻末見開きページの満開の桜の写真に添えられています。
A4判47ページ、2300円(+税)。會津八一記念館で注文を承ります。025(282)7612
月別アーカイブ: 2020年6月
厳かにたたずむ天平の美仏
第14回秋艸道人賞・写真コンテスト開催
會津八一記念館は、今年度も「會津八一の歌を映す」第14回秋艸道人賞・写真コンテストを開催いたします。
八一の歌は、古代への憧憬にとどまりません。四季おりおりの自然に寄せる想い、戦争への怒りとむなしさ、混乱期に病死した養女への悲歌といった、生身の人間としての感慨を詠じた名歌も数多くあります。
この写真コンテストのねらいは、八一の短歌をただ視覚的になぞるといったものではありません。
八一の短歌のイラストではなく、その歌をモチーフに万人の心に響く心象風景を自在に映像化していただきたいというのが、このコンテストの趣旨です。
このコンテストもついに第14回を迎え、上記の趣旨のご理解が広がりつつあります。プロやアマチュアを問いません。ぜひ独創的な写真を多くお送りいただきたいと思います。
以下のPDFで公募規定をご確認頂き、ふるってご応募ください。