新潟市 會津八一記念館
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俳優・松村雄基氏が八一祭に出演されました

 會津八一記念館では、八一の誕生日8月1日を記念した八一祭に、俳優の松村雄基さん(55)を招いて、八一の書を研究する新潟大准教授の角田勝久先生と「八一の書と人」を語ってもらうトークイベントを開催しました。(会場:新潟市中央区万代の日報ホール)。内容の要旨は機関誌「秋艸」48号に掲載しています。
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 松村さんは、1984年放送の「スクール☆ウオーズ」の不良少年役で注目を浴びて以降、TVドラマ、映画、舞台、音楽ライブなど、八面六臂の活躍をしています。一方で、30歳の時から始めた書道では、東京書作展で内閣総理大臣賞を受賞するなど、書家としての一面を持っています。
 松村さんが八一の書に関心を持ったのは、尊敬する書家の大渓洗耳氏の影響です。大渓氏から「八一の書はすばらしい」「一度は実物を目にした方がいい」と、もっぱら八一のことを聞かされ、いつかは見たいと思っていたそうです。
 それがかなったのが昨年10月、新潟市民芸術文化会館で上演されたミュージカル「シャンポーの森で眠る」の公演で新潟市を訪れていたときです。あす初日を迎えるという日に当館を訪問し、初めて八一の直筆を目にしました。偶然、角田先生がおられたことで八一の書について歓談し、それが縁で今回の対談が実現しました。

拓本体験ができます

当館では、石板や木板に彫られた會津八一の歌や書3点を
廊下ギャラリーにご用意いたしました。
来館記念にどうぞお好きな書の刻字を選んで採拓して下さい。
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心の合った者の交わす言葉は蘭のようにかぐわしい

會津八一記念館は7月14日、會津八一記念館で開催中の「芝蘭の交わり~八一と麻青の書画」を記念して文芸講演会「北方の人會津八一 麻青あて書簡をよむ」を開きました(会場:新潟市中央区万代の日報ホール)。講師の和泉久子先生(鶴見大学名誉教授)が、麻青宛て手紙の中の八一の作品などをもとに、新潟に根差した文学活動を展開した二人について語り、約80人が耳を傾けました。

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和泉先生は文学と風土の関係について「人間存在の基盤になるものであり、人間の特性を形作るもの」と定義し、「地方の心が培われて、それを新潟の風景を表すのは人間として当然のこと。越後の風土から感じたもの、風土それ自体を詠みこむということ」だとして上で、八一の《青貝のふばこの文や夜半の月》や《門をゆくひと物いわぬ深雪かな》を例に挙げました。麻青も《荒海のうろくづはみて吹き狂ふ吹雪に育つ北つ人かも》と新潟の風景を詠んでいます。 

「芝蘭の交わり~八一と麻青の書画」展では、八一と麻青が期せずして同じ言葉を揮毫したその作品も見どころの一つです。《同心之言其臭如蘭》です。これは「心の合った者の交わす言葉は蘭のようにかぐわしい」という意味です。このことについて和泉先生は「二人に通じた心があったのではないか。学問芸術は大切にしなければならない。この大枠で確認した。人間の尊厳を確立するものだという考えを持っていた」との解釈を示し、「《同心之言其臭如蘭》の中の「同心」とは審美眼、美への感覚、美的判断。同じ審美眼を共有することではないか」と、心を通わせた二人の関係について述べました。

八一と麻青の友情を語る~7月14日 文芸講演会のお知らせ~

講演会「北方の人 會津八一 -式場麻青あて書簡をよむ-」

会津八一記念館で7月11日から始まる「芝蘭の交わり ~八一と麻青の書画~」展の関連イベントとして、文芸講演会を開催します。

日時:7月14日午後2時~3時半、
会場:新潟日報メディアシップ2階、日報ホール(新潟市中央区万代3-1-1)
講師:和泉久子氏(鶴見大学名誉教授・専門は日本近代詩歌)
聴講料:500円
内容:新潟県五泉市出身の歌人式場麻青(八一の中学時代の後輩)と八一の交流をはじめ、二人が関わった明治、大正時代の
   新潟の文芸に関する啓発活動についても講演してもらいます。

聴講ご希望の方は、往復はがきに住所、氏名、電話番号をお書きのうえ、會津八一記念館へお申込み下さい。1通に1名様までのご応募といたします。

雲の上を歩くような書ー杭迫柏樹先生講演

 5月25日、企画展「書人會津八一 その制作の現場」(7月2日まで會津八一記念館)を記念し、メディアシップ2階の日報ホール(新潟市中央区万代)で、書家で日展会員の杭迫柏樹先生から講演していただきました。題して「書家から見た會津八一の魅力」。

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杭迫先生は「力の弱い薬指と小指をどう使うか、書家が一生かけて追究する」と前置きし、八一が筆を持って紙に向かっている写真を見ながら、八一は「薬指と小指をまっすぐに伸ばして筆を持ち、体全体の力を筆に集中させている」、と分析しました。
 八一の書は「実に雄大。空に向かって練習したのではないか。雲の上を歩くような書だ。頑固一徹、厳しい人が作る線が柔らかなのが不思議だ」と、その魅力を語りました。
 さらに「素晴らしい才能を持った人は素晴らしい花を咲かす。ただ、その花をまねる人がいるが、花だけまねたのではだめだ」といい、「花を咲かすには根があり幹があり枝があるのだから、そこを学ばねばならない」と強調。「八一が何を学んだかを学べ」と、結果だけを見てまねることを戒め、「学ぶこと」について示唆に富んだ話をされました。100人余りの聴衆が熱心に耳を傾けました。

【終了しました】第10回写真コンテスト入賞作品巡回展示の

本年2月、表彰式と公開講評会を開催した「會津八一の歌を映す」第10回秋艸道人賞写真コンテストの巡回展示を以下の会場で開催する予定です。
第11回の応募要項も用意しております。

1.早稲田大学會津八一記念博物館 4月1~22日 入賞作品7点
2.奈良県立図書情報館 6月1~18日 入賞入選30点
3.いかるがホール(奈良県斑鳩町) 6月22~30日 入賞作品7点
4.中村屋サロン美術館(東京都新宿区) 7月15日~8月6日 入選入賞30点
5.三千院(京都市左京区大原) 8月25日~9月18日 入賞作品7点
6.胎内市産業文化会館 11月3~5日 入賞入選30点

追加展示:高松市市民活動センター 10月2~29日 入賞入選30点

※変更の場合もございます。

5月25日 杭迫柏樹氏講演会開催のお知らせ

2017年5月25日(木)14時より、杭迫柏樹(書家・日展会員)さまをお招きして、文芸講演会を開催します。

講師
杭迫柏樹氏(書家・日展会員)
日程
2017(平成29)年5月25日(木)
時間
14時から15時30分(予定)
会場
メディアシップ 日報ホール
定員
150名
聴講料
500円
※往復はがきに住所、氏名、電話番号をお書きの上、會津八一記念館へお申し込みください。
※1通につき1名様までのご応募といたします。定員に達し次第締め切ります。

お問い合わせ 會津八一記念館 (TEL025‐282‐7612)

文字を彫る・・・刻字体験に28人

R00020702月23、24日、會津八一記念館内で刻字体験ワークショップを開きました。板に文字を彫るのです。講師は刻字家の薄田東仙先生と息子の龍元さん。参加者は2日間で28人。

まず、自分の好きな彫りたい漢字を紙に筆で書きます。チャコペーパーをセラミック板にのせ、その上に漢字を書いた紙をあて、輪郭をなぞります。すると、セラミック板に文字の輪郭がチャコペーパーによって白く転写されます。簡単に言えばその線の内側を彫刻刀で彫っていくわけです。

セラミック板は、薄田先生があらかじめ赤や黒、緑、黄色と鮮やかな色を塗っておいたもので、彫ると、その鮮やかな色をバックに白い文字が現れるというわけです。

風、山、光、心・・・思い思いの字が思い思いの書体で刻まれ、すてきな作品になりました。彫刻刀を持ったのは子供のころ以来という参加者もいて、「楽しかった」の声があちこちで聞かれました。

作品は3月26日まで、記念館のギャラリーに展示しています。一方、展示室では「會津八一と刻字」展を開催中です。ぜひ見に来てください。

刻字の世界に触れる~体験講座&文芸講演会 のお知らせ

当記念館では開催中の企画展「會津八一と刻字」の関連イベントとして《刻字の世界に触れる~体験講座&文芸講演会》を下記にて行います。ご希望の方は、往復はがきに住所、氏名、電話番号、希望イベント名をお書きのうえ、會津八一記念館(〒950-0088 新潟市中央区万代3-1-1)へお申し込み下さい。刻字体験は受講希望日を忘れず記入して下さい。1通に1名様までのご応募といたします。定員に達し次第締め切ります。

【イベント1】刻字の世界に触れる~刻字体験講座
講師/薄田東仙氏(書道家、刻字家、日本刻字協会会長)
日時/平成29年2月23日(木)、24日(金)午後1時~3時
会場/會津八一記念館 会議室(メディアシップ5階)
定員/各回14名
参加費/1500円

【イベント2】「刻字とは何か」を探る~文芸講演会
講師/松丸道雄氏(東京大学名誉教授、八一の自用印を刻した篆刻家松丸東魚の子息)
日時/平成29年3月9日(木)午後2時~3時半
会場/日報ホール(メディアシップ 2階)
定員/150名
聴講料/500円

【終了しました】「會津八一の歌を映す」写真コンテスト入賞入選表彰式・公開講評会のお知らせ

当記念館では、開催中の「第10回會津八一の歌を映す写真コンテスト」入賞入選作品展にちなみ、入賞入選者の表彰式と審査委員長・淺井愼平さんらによる公開講評会を行ないます。ご希望の方は、往復はがきに住所、氏名、電話番号、「公開講評会」とお書きのうえ、會津八一記念館(〒950-0088 新潟市中央区万代3-1-1)へお申し込み下さい。1通に1名様までのご応募といたします。定員に達し次第締め切ります。

日時/平成29年2月10日(金)午後2時~
会場/ホテル日航新潟 30階 鳳凰(〒950-0078 新潟県新潟市中央区万代島5-1)
定員/100名 無料
講評(予定)/

淺井愼平氏(写真家)
和泉久子氏(鶴見大学名誉教授)
塚原史氏(早稲田大学會津八一記念博物館館長)
神林恒道(會津八一記念館館長)

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