略歴・解説
映画監督。北海道小樽市出身。ヴェネチア国際映画祭、カンヌ国際映画祭で複数受賞した世界的巨匠です。人間の感情を丹念に描く姿勢は、どの作品にも貫かれています。代表作に『人間の條件』(1959~1961)、『切腹』(1962)など。
八一との関係
小林正樹は早稲田高等学院・早稲田大学学生時代の門下生。八一は小林の美術史の研究態度を高く評価していました。小林も八一を題材にした映画を撮影しようと脚本を執筆しています。
小林正樹の言葉
篆刻だけが軍隊での私のささえであり、救いでもあった。一つ一つきざまれてゆく印の中に先生への限りない郷愁を感じ、明日への希望をもち続けた。(「先生と篆刻と私」より)
関連資料
写真「銀座にて、八一と小林正樹」
會津八一は書店、古美術商を巡り、自らの研究資料を収集していましたが、その際に、度々門下の学生を同伴させていました。この写真もそのとき撮影された一枚。