新潟市 會津八一記念館

お知らせ・企画展

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八一がわかる

そのマルチな業績と人生

 會津八一は、1881(明治14)年、8月1日に新潟市古町通5番町(今の中央区古町通)で生まれました。ペンネームは秋艸道人、渾齋、八朔郎です。

 10代のころから俳句を詠む文学青年で、良寛(1758~1831、江戸時代の越後の僧)の書や歌、万葉集にも親しみました。早稲田大学を出て、歌人、書家、東洋美術史の研究者、そして教育者として立派な仕事をしました。展覧会では、〈書〉〈歌〉〈東洋美術〉〈教育〉の分野に分けて八一の書画作品や資料を展示し、八一のマルチな業績と生涯をわかりやすく紹介します。

 さらに、〈料亭「會津屋」の次男〉〈サウスポー・八一〉〈乗馬と八一〉〈初恋の人・ふみ子〉といったエピソードを示す写真や資料で、知られざる八一の素顔の一面を描き出します。

 また、今年は、八一も尊敬していた良寛が生まれて260年。若いころ新潟市内で目にしていたという良寛の文字による商店(飴屋)の看板や、良寛をテーマにした八一の書も展示し、八一がつねに良寛の芸術を身近なものとしていたこともあわせて紹介します。

 同時に第12回會津八一の歌を映す写真コンテスト入賞入選作品展も開催します。写真を通じて八一のうたごころを感じることが出来る良い機会となるでしょう。

関連イベント

文芸講演会

講題 「會津八一と良寛の書、どちらが好きですか?」
講師 角田勝久氏(新潟大学准教授)
日時 2019年3月1日(金)/午後2時~3時半
会場 新潟日報メディアシップ 2階 日報ホール
定員 150名
参加費 500円

写真コンテスト入賞入選表彰式・公開講評会

講評(予定) 淺井愼平氏(写真家)、和泉久子氏(鶴見大学名誉教授)、神林恒道(會津八一記念館館長)
日時 2019年2月2日(土)午後2時〜
会場 ホテル日航新潟 30階 鳳凰
定員 100名
参加費 無料

※イベント1、2とも往復はがきで「文芸講演会」、「表彰式・講評会」のいずれか参加希望を記し、住所、氏名、電話番号をお書きの上、會津八一記念館までお送りください。
※1通につき1名様までのご応募といたします。定員に達し次第、締め切ります。

写真コンテスト入賞入選作品展

入賞作品について、詳しくはこちら

企画展チラシ

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チラシ表

チラシ裏

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第12回写真コンテスト入賞者発表

2018年11月27日、「會津八一の歌を映す」第12回秋艸道人賞写真コンテストの審査が行われました。入賞作品は、12月20日から新潟市會津八一記念館で開催する企画展「會津八一がわかる」で併設展示する他、2019年春以降に中村屋サロン美術館(東京都)、奈良県立図書情報館、いかるがホール(奈良県斑鳩町)、高松市市民活動センター(香川県)、高田ふれあい交流館(新潟県)、胎内市産業文化会館(新潟県)などで巡回展示する予定です。

【秋艸道人賞】

2018絵画01
星正一(ホシショウイチ)
加茂市 66歳
「わが友よ よき文綴れ ふるさとの 水田の畔に 読む人のため」

【新潟市長賞】


鷲津宣夫(ワシヅノブオ)
新潟市東区 70歳
「溝川の 底のをどみに 白妙の もののかたちの 見ゆるかなしさ」

【胎内市長賞】


斉藤登(サイトウノボル)
新潟市北区 71歳
「みとらしの 蓮に残る 褪せ色の 緑な吹きそ 木枯らしの風」

【新潟日報社賞】


青木保(アオキタモツ)
埼玉県所沢市 69歳
「毘沙門の 古し衣の 裾のうらに 紅もゆる 宝相華かな」

【BSN賞】


中野金吾(ナカノキンゴ)
新潟市中央区 65歳
「月よみの 影はふたたび 満つれども 旅なるわれは 知る人もなし」

【八栗寺わたつみ賞】


永本啓子(ナガモトケイコ)
奈良市 62歳
「なべて世は 寂しきものぞ 草まくら 旅にありとも 何か嘆かむ」

【審査員特別賞】


風間憲文(カザマノリフミ)
胎内市 66歳
「ひとり来て 悲しむ寺の 白壁に 汽車の響きの ゆきかへりつつ」

入選者一覧

安澤一洋(新潟市西蒲区)、石森文夫(福島県いわき市)、糸井洋(京都府宮津市)、小形俊幸(新発田市)、川口里枝(新潟市北区)、栗原昭作(新潟市江南区)、湖山昌男(奈良市)、佐久間光夫(新発田市)、澤戢三(奈良県生駒郡)、関塚一彦(五泉市)、髙澤和也(新発田市大栄町)、髙橋ノリユキ(新潟市北区)、竹田捷幸(上越市)、田村勲(新潟市中央区)、外山満(新潟県西蒲原郡弥彦村)、中村豊美子(新潟市西区)二瓶純緒(新潟市江南区)、古田敏春(新発田市)、星野眞由美(新潟市西区)、増田邦彦(香川県仲多度郡)山口晴久(大阪府池田市)、渡邉隆(新潟市西区)、和田均(小千谷市)〔敬称略 五十音順〕

會津八一作品鑑定のご案内

11月18日(日)に會津八一作品の鑑定会を開催します。鑑定会は、八一の著作権継承者であった当記念館が、作品の信頼と信用を高めるため毎年行っているもので、春と秋の2回実施します。自宅に八一の書と思われる作品があり、その鑑定を希望される方は、要項(PDF)をご覧のうえ、お申し込みください。
30.11月鑑定会案内

作品鑑定申込書

中村屋のようかんとカリーもご堪能を

現在、好評開催中の特別展「中村屋サロンと會津八一」が最終日(9月2日)まで
残りあと2日となりました。新潟で中村屋サロンメンバーの秀作を見る機会は
めったにありません。ぜひご覧においでください。

当館では、會津八一書の「小倉羊羹」と「ねり羊羹」の文字をパッケージにあしらった
中村屋の小型ようかんを会期中販売しています。普段は東京本店でしかない商品です。
中村屋のレトルトカリーも併せて販売していますので、ぜひ、展覧会とともに
中村屋の味も堪能してみて下さい。

「中村屋サロンと會津八一」展 あとわずか

現在開催中の「中村屋サロンと會津八一」も9月2日で終了となります。
まだ、展覧会をご覧になっていない方は、お見逃しのないようおいで下さい。
本展示には、中村屋サロンメンバーの一人、彫刻家中原悌二郎の《若きカフカス人》の
ブロンズが出品されています。
これまでは、顔の正面しか見えない展示でしたが、
現在、肖像の裏、つまり後頭部も見えるようにいたしました。
後頭部がどのようになっているでしょうか?
興味関心のある方はこの機会にぜひご覧ください。

奈良大和路の美

写真家・小川光三の仕事と飛鳥園

會津八一と奈良大和路の出会いは、彼の生涯を左右する衝撃的な出来事でした。明治41(1908)年に初めて訪れ、その美術や風景に感動したことが、のちの短歌や書の制作、美術史研究へとつながりました。

 本展では、會津八一が愛した奈良大和路にまつわる歌書作品と併せて、「飛鳥園」の写真家・小川光三(1928~2016)の作品を紹介します。

 飛鳥園は、大正11(1922)年に八一の勧めもあって光三の父・小川晴暘(1894〜1960)が創業した文化財写真・美術出版を専門とする会社です。昭和23(1948)年に飛鳥園を継いだ三男・光三は、戦後の文化財写真の第一人者として活躍しました。モノクロからカラー写真、さらにはデジタルに変わる時代に、光三は晴暘の写真技法を継承しつつ、被写体となる奈良の歴史、古代史を研究するなど研さんを重ねて、多くの奈良大和路の美術と風景を撮影しました。

 秋艸道人賞写真コンテストの審査員を務めるなど、會津八一記念館の活動を長年にわたり支えていただいた小川光三の作品と八一の歌書作品をご鑑賞ください。

奈良飛鳥園の写真

演題 奈良飛鳥園の写真
講師 若松 保広氏(飛鳥園カメラマン)
日時 2018年10月23日(火) 14時~15時30分(予定)
会場 新潟日報メディアシップ 2階 日報ホール
定員 100名
参加費 500円

奈良大和路の美術と魅力

演題 奈良大和路の美術と魅力
講師 松本 伸之氏(奈良国立博物館館長)
日時 2018年11月16日(金) 14時~15時30分(予定)
会場 新潟日報メディアシップ 2階 日報ホール
定員 100名
参加費 500円

※往復はがきで希望イベント名、住所、氏名、電話番号を記入し、會津八一記念館までお送りください。定員に達し次第締め切ります。
※1通につき1イベント、1名様のご応募といたします。

企画展チラシ

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チラシ表

チラシ裏

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中村屋サロンと會津八一

サロンにつどったアーティストたち

パンやカレーで知られる老舗食品メーカーの東京・新宿中村屋の創業者、相馬愛蔵・黒光夫妻は芸術・文化に深い理解を示し、明治末期から昭和初期まで、若き芸術家らの活動を支援しました。中村屋には、彫刻家、荻原守衛(碌山)をはじめとする芸術家や文化人らが集うようになり、芸術・文化が薫るヨーロッパのサロンに例えられ、「中村屋サロン」として日本の近代美術史にその名を刻みました。

 會津八一(号・秋艸道人・1881〜1956)は、大正時代、相馬夫妻の長男を早稲田中学で教えたことが機縁で、相馬夫妻と深い関わりを持つようになりました。昭和20年、八一は東京空襲で罹災し新潟に帰郷してからは、上京のたびに相馬家に招かれ歓待を受け、昭和24年には中村屋で個展を開催しています。

 特別展では、中村屋所蔵の八一の墨蹟の名品を展示し、中村屋と八一との関わりを紹介します。また中村屋サロンゆかりの芸術家の秀作も紹介し、日本近代美術史に名を残したアーティストたちの躍動感あふれる作品を披露いたします。さらに、サロンの中心人物であった画家の中村彝が、生前に新潟県柏崎市で個展を開催した際の絵画も陳列し、新潟と関わりも紹介します。

相馬夫妻の情熱

演題 中村屋創業の相馬愛蔵・黒光と若き芸術家たち
講師 太田美喜子氏(中村屋サロン美術館学芸員)
日時 2018年6月27日(水)13時30分〜15時(予定)
会場 新潟日報メディアシップ 2階 日報ホール
定員 150名
参加費 500円

中村屋サロンの位置づけ

演題 近代日本美術史と中村屋サロンに集った作家たち
講師 原田平作氏(大阪大学名誉教授、頴川美術館理事長)
日時 2018年7月11日(水)14時~15時30分(予定)
会場 新潟日報メディアシップ 2階 日報ホール
定員 150名
参加費 500円

八一祭記念講演会

演題 東寺の歴史と會津八一
講師 砂原秀輝師(東寺執事長)
日時 2018年8月1日(水)13時30分~15時(予定)
会場 新潟日報メディアシップ 2階 日報ホール
定員 150名
参加費 500円

會津八一・良寛の書を味わおう

演題 拓本と表装 体験講座
講師 角田勝久氏(新潟大学准教授)
日時 2018年8月18日(土) ①10時〜 ②11時10分〜 ③13時30分〜 ④14時40分〜 ⑤15時50分〜(各回1時間程度)
会場 新潟日報メディアシップ 5階 會津八一記念館
定員 各回6名
参加費 1500円

※往復はがきで希望イベント名、住所、氏名、電話番号を記入し、會津八一記念館までお送りください。定員に達し次第締め切ります。
※1通につき1イベント、1名様のご応募といたします。

企画展チラシ

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第12回秋艸道人賞・写真コンテスト開催

會津八一記念館は、今年度も「會津八一の歌を映す」第12回秋艸道人賞・写真コンテストを開催いたします。
八一の歌は、古代への憧憬にとどまりません。四季おりおりの自然に寄せる想い、戦争への怒りとむなしさ、混乱期に病死した養女への悲歌といった、生身の人間としての感慨を詠じた名歌も数多くあります。

この写真コンテストのねらいは、八一の短歌をただ視覚的になぞるといったものではありません。

八一の短歌のイラストではなく、その歌をモチーフに万人の心に響く心象風景を自在に映像化していただきたいというのが、このコンテストの趣旨です。

このコンテストもついに第12回を迎え、上記の趣旨のご理解が広がりつつあります。プロやアマチュアを問いません。ぜひ独創的な写真を多くお送りいただきたいと思います。

以下のPDFで公募規定をご確認頂き、ふるってご応募ください。
おもて

うら

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文人と詩書画一致のモダニズム

近世から現代 つなぐ詩書画の美の軌跡

會津八一(1881~1956)は、歌人、書家、美術史家として活躍し、近代最後の文人とも称されます。文人とは、時代や国によって意味は変わりますが、詩書画に秀でた教養人のことを指します。そして文人の詩書画は、優れた精神、人格から生み出された三位一体の東洋的芸術と考えられています。

八一は、文人の生き方、芸術に憧れを抱いていましたが、過去の文人たちの作品をただ模倣するのではなく、自由な精神の中で自己の表現を模索していました。そのように制作された八一の詩書画は、各々が共鳴するような魅力を持ち合わせています。八一が制作で最も注意したことは、詩と書と画の調和で、それぞれの良さを損ねないように構図などの推敲を重ねました。

本展は、文人と詩書画をテーマに、新潟における文人の系譜を踏まえながら、八一の文人的芸術世界と、その魅力を紹介します。また、本年生誕125年を迎える世界的脳神経外科医で俳人の中田みづほ(1893~1975)など、八一と交流があった人物にも焦点を当てます。市民から文化の薫り高い存在として一目を置かれていた八一とその周囲の人々から、近代の文人の実像を浮かび上がらせます。さらに、日本絵手紙協会と小池邦夫名誉会長の協力のもと、現代の文人画ともいえる絵手紙とその源流にも着目し、現代に息づく詩書画の世界を紹介します。

ワークショップ

講座名 「絵手紙体験「にいがたを描く」」
講師 谷雅子(日本紙手紙協会公認講師)
日時 2018年5月11日(金) 10時30分~12時(予定)
会場 新潟日報メディアシップ 2階 日報ホール
定員 30名
参加費 1500円(材料費含む)

文芸講演会

演題 會津八一と絵手紙
講師 神林恒道(新潟市會津八一記念館館長)
日時 2018年5月11日(金) 14時~15時30分(予定)
会場 新潟日報メディアシップ 2階 日報ホール
定員 100名
参加費 500円

※往復はがきで希望イベント名、住所、氏名、電話番号を記入し、會津八一記念館までお送りください。定員に達し次第締め切ります。
※1通につき1イベント、1名様のご応募といたします。

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第11回写真コンテスト入賞者発表

2017年12月7日、「會津八一の歌を映す」第11回秋艸道人賞写真コンテストの審査が行われました。入賞作品は、12月22日から新潟市會津八一記念館で開催する企画展「會津八一と吉野秀雄~師として弟子として~」で併設展示する他、新宿中村屋サロン美術館(東京)、奈良県立図書情報館、いかるがホール(奈良県斑鳩町)、高松市市民活動センター(香川県)、胎内市産業文化会館などで巡回展示する予定です。

【秋艸道人賞】

2017絵画01
高橋ジュン(タカハシジュン)
新潟市江南区 73歳
「天地に われひとりいて 立つごとき このさびしさを きみはほほ笑む」

【新潟市長賞】


佐久間光夫(サクマミツオ)
新発田市 73歳
「薄れゆく 壁絵のほとけ もろともに わが玉の緒の 絶えぬともよし」

【胎内市長賞】


井川康徳(イガワヤスノリ)
胎内市 73歳
「みとらしの 蓮に残る 褪せ色の 緑な吹きそ 木枯らしの風」

【新潟日報社賞】


渡辺征二郎(ワタナベセイジロウ)
奈良市 78歳
「大和路の 瑠璃のみ空に たつ雲は いずれの寺の 上にかもあらん」

【BSN賞】


横井良人(ヨコイヨシト)
村上市 65歳
「藤原の 大き后を 現し身に 相見るごとく 赤きくちびる」

【審査員特別賞】


髙橋ノリユキ(タカハシノリユキ)
新潟市北区 48歳
「ビルバクシャ 眉ねよせたる まなざしを まなこに見つつ 秋の野をゆく」

入選者一覧

相田保(三条市)、安澤一洋(新潟市西蒲区)、内山義昭(新潟市中央区)、小野寺悌三(燕市)、河内美加(胎内市)、澤戢三(奈良県生駒郡)、城真由美(京都府向日市)、髙野栄子(五泉市)、外石富男(加茂市)、冨樫辰郎(新発田市)、外山満(新潟県西蒲原郡弥彦村)、中野金吾(新潟市中央区)、中林重英(新発田市)、藤江松男(島根県出雲市)、古田敏春(新発田市)、星正一(加茂市)、増田将洋(新潟市中央区)、松木早苗(新潟市中央区)、松山幸弘(福井市)、皆川功(新潟市東区)、横井良人(村上市)、和田広次(新潟市西区)、和田均(小千谷市)〔敬称略 五十音順〕

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