会期 2016年4月5日(火) ~ 2016年7月3日(日)
開館時間 10:00~18:00 ※入館は17:30まで
休館日 月曜日(祝日の場合開館)、祝日の翌日(ただし、4月30日、5月2日は開館)
観覧料金 一般 / 500円、大学生 / 300円、高校生 / 200円、小中学生 / 100円
※団体20名以上2割引、土日祝日は小中学生無料
主催 新潟市 會津八一記念館
共催 新潟日報社、BSN新潟放送
協力企業 浅川園、今成漬物店、大阪屋、里仙、高橋酒造
詳細 【解説会】会期中 第2、第4日曜日11時から作品解説会を開催。

孤高の人 八一が故郷によせた
熱い想いがこめられたうたのかずかずを特集しました。

本年は會津八一没後60年になります。少しず つ八一の人物像が歴史化されてゆく中、この度、昭和4年に制作された八一の書の版画作品が確認されました。ここには、昭和26年の『會津八一全歌集』、没後刊行された『會津八一全集』に未掲載の短歌が記されています。これまで、この作品は、どのような経緯で制作されたのか不明のものでしたが、『版畫之新潟』という出版物のために制作された歌書だということがわかり、八一詠の短歌として紹介する運びとなりました。

確認された短歌は、「あきされば あまりさびしき ふるさとの そらをいろどる はなびなるらし」、新潟まつりの前身となる花火大会「川開き」を詠んでいます。これは、八一が新潟の祭り、花火を詠んだ唯一の短歌になります。

ところで八一は、若くして地元・新潟の新聞の俳句選者となるなど、早熟な俳人として知られています。また、歌人としては、奈良の風光と美術を高らかに詠み上げ、今日高く評価されていますが、新潟を題材にした秀歌を数多く発表しています。「望郷」7首をはじめ、故郷を懐かしんで詠んだ短歌、晩年の新潟の生活詠などが残されています。さらに、中国の古典から引いた漢字書は、新潟の情景を重ねた作品もあります。八一の文芸の世界には、常にふるさと新潟への深い想いがあったといっても過言ではないでしょう。

本展では、新資料をはじめ、残された俳句、短歌、漢字の書から八一の新潟への想いを紹介します。近代の独往の文人と呼ばれる八一の、郷土愛とその精華をぜひご覧ください。

企画展チラシ

會津八一チラシ_A4

會津八一チラシ_A4

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