新潟市 會津八一記念館

お知らせ・企画展

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逸品中の逸品を一冊に

會津八一記念館が所蔵する會津作品の中から、
これぞという名品を50点選び、
「名品50選 獨往」としてまとめました。
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作品は漢詩、自詠歌、画賛、書簡と、多岐にわたります。
詩を詠み、書を能くし、絵も描く-
まさに文人會津八一の全てがここに凝縮されているといえましょう。
黒い表紙に金文字が落ち着いた輝きを放ち、
會津の孤高の生き方を示すように「獨往」の2文字が白く鮮やかに映えます。
<期間限定プレゼント>実物は16㍍にも及ぶ手紙(折帖形式)をA2判の紙に印刷した「與奥田勝書」が付録でついています(夏の企画展終了までの間)。A4判87ページ、1500円(+税)。

獨往の書〈漢字・かな〉編

 今春、新潟市會津八一記念館では、所蔵作品の中から50件を精選した図版集『會津八一名品50選』を刊行しました。

 新潟市出身の秋艸道人・會津八一(1881〜1956)は、東洋美術史研究者・歌人・書家として、それぞれの分野で活躍した文化人として極めて高い評価を得ています。書家としては、書壇に属さず、独自に築いた書境から「獨往の書家」とも呼ばれています。歌人・吉野秀雄は、そんな八一の書を「金石文学者としての学識に培われているが、しかもその出自をどこに求むべきかは容易につきとめかねる。それだけ個性的独創的で、世人の追随を許さない」と称賛しました。

 書「獨往」は、まさに八一の生き方、書制作の態度を偲ばせる語句といえます。八一自身、「予は書画に於て師承することなし。ただ群書を読みて、ほぼ変遷の大勢を知り、伝世の名蹟にして、寓目せるものまた多きによりて、その間、おのづから会得するところあるが如きのみ」と記しています。

 八一は、常に現代性を求め、進歩的な思索の中でかな書も漢字書も同じ態度で揮毫したといわれています。また「書は読めなければならない」、「明朝活字から書を学べ」と提唱した八一の書は、毛筆に触れる機会の少ない現代の私たちにも馴染みやすい一面を持っているといえるでしょう。

 本展は図版集発刊を記念して、収録した漢字書とかな書を中心に、当館のコレクションの粋を紹介します。

関連イベント

和歌史・短歌史の中の會津八一

演題 文芸講演会
「和歌史・短歌史の中の會津八一」
講師 村尾誠一先生(東京外国語大学名誉教授)
日時 2022年5月29日(日)
午後2時~3時半(予定)
会場 新潟日報メディアシップ2階 日報ホール
定員 120名
参加費 500円

※往復はがき、またはe-mailに「講演会聴講希望」、住所、氏名、電話番号を記入し、會津八一記念館までお送りください。定員に達し次第締め切ります。
※ただし1通につき1イベント、1名様でのご応募といたします。定員に達し次第締め切ります。
※新型コロナウィルス感染症の影響により、会期、関連イベントなどが変更になる場合があります。
※ご来館の際はマスクをご着用ください。

作品解説会(野中吟雪館長)

演題 作品解説会
講師 野中吟雪館長
日時 2022年6月19日(日)
午後2時~ 約50分
会場 当館展示室
(企画展入場券が必要です)

作品解説会(学芸員)

演題 作品解説会
講師 学芸員
日時 2022年 会期中の第2、4日曜日
午前11時~ 約50分
会場 当館展示室
(企画展入場券が必要です)

期間中、本展覧会名を2人の書家による揮毫で展示室前に掲示しています。
・4月5日~5月15日:丘山三槐先生(新潟県書道協会副会長)
・5月17日~7月3日:朝平霞山先生(新潟県書道協会副会長)

※人数が多い場合、入場制限をさせていただく場合がございます。

企画展チラシ

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チラシ表

チラシ裏

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新潟県内の碑、まとめました

         「奈良・京都編」に続く第2弾「新潟編」です。
       短歌以外の碑も収めました。その半分以上が漢字のもです。
   會津八一の力強くも親しみを感じさせる漢字書を碑の文字で味わってください。
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  ふるさと新潟を思い懐かしむ歌(碑)からは、八一の優しい心が感じ取れるでしょう。
             1冊300円(プラス税30円)です。
  ご希望の方は025(282)7612 または eメールinfo@aizuyaichi.or.jp會津八一記念館へ

秋艸堂へようこそ

          會津八一は植物、とりわけ秋の草(艸)が好きで             
              自らを秋艸道人と称しました
                  そして
        住まいを「秋艸堂(しゅうそうどう)」と名付けたのです
秋艸堂垂れ幕用
   會津八一記念館が新潟日報ビル(メディアシップ)内に引っ越してもうじき丸8年
           展示室内は八一の心(魂)が住まっている所
             時を経て、秋艸堂が復活しました
                     ❑木額の制作者は岩浪健一(号・希夷斎)さん

揮毫タイトルで振り返る1年

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廊下ギャラリー>>>>>
新潟県書道協会役員の揮毫による
展覧会名です。
春「八一が分かる-俳句編」展
夏「学規と教育」展
秋「茶の湯の世界」展

1展示2人にお願いし(会期前半と後半で付け替え)
会期中、展示室入り口に掛けています。

現在は「短歌と生活」展を開催中です
>>>>>>ご覧においでください

講評会は中止-写真コンテスト

   2月11日に予定しておりました
第15回會津八一の歌を映す写真コンテストの
     表彰式と講評会は、
コロナウイルスの感染が広がっているため、
     中止いたします。
   
    なお、入賞・入選作品展は
3月27日まで會津八一記念館で開いています。
  こちらはごらんにおいでください。

會津八一の短歌と生活

〜 『全歌集』刊行70年 〜

會津八一は、10代のころから万葉集を愛読し、俳句をたしなみ、その興味はやがて歌作へと広がっていきます。この文芸への関心は、単なる生活を彩るための娯楽や暇つぶしではありません。「生活なき文芸は死なり」と述べるほど、八一にとって生活と短歌は、不可分なものでした。

 そのように日々の生活を大切にした八一でしたが自宅はいつも雑然と積まれた書物や、書の反故紙であふれ返っていたそうです。また、身なりもくたびれたようなものばかりを着て、髪の毛は伸び乱れ、一見すると脱俗的な人物にも見えたといいます。
 八一は奈良の風光や美術を詠んだ短歌が有名ですが、生活に根差した作品も数多く残しています。八一が住んでいた東京・下落合の自然やふるさと新潟の風景を詠んだ秀歌など、暮らしの中から育まれた清澄な作品は、現在も多くの人々に支持されています。

 本展では、八一が詠じてきた歌を集めて出版し、読売文学賞を受賞した「會津八一全歌集」の刊行70年を記念して、八一の暮らしの中から生まれた短歌と書を選び出し、彼の生活が垣間見られるような、貴重な作品資料を紹介いたします。

 また、第15回を迎えた會津八一の歌を映す秋艸道人賞写真コンテストの入賞入選作品展も同時開催いたします。

関連イベント

野中吟雪館長による作品解説会

演題 野中吟雪館長による作品解説会
講師 野中 吟雪(新潟市會津八一記念館館長)
日時 2022年2月20日(日) 午後2時~約50分
会場 当館展示室(企画展入場券が必要です)
※人数が多い場合、入場制限をさせていただく場合があります。

作品説明会

演題 作品解説会
講師 学芸員
日時 会期中の第2、4日曜日
(2021年12月26日、2022年1月9日、23日、2月13日、27日、3月13日、27日)
午前11時~ 約50分
会場 当館展示室(企画展入場券が必要です)
※展示室内の混雑緩和のためやむを得ず入場制限を行う場合があります。

期間中、本展覧会名を2人の書家による揮毫で展示室前に掲示しています。
・12月21日~2月6日:木原光威先生(新潟県書道協会副理事)
・2月8日~3月27日:田中藍堂先生(新潟県書道協会副理事)

 

写真コンテスト入賞入選作品展

入賞作品について、詳しくはこちら

企画展チラシ

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チラシ表

チラシ裏

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第15回写真コンテスト入賞者発表

2021年11月30日、「會津八一の歌を映す」第15回秋艸道人賞写真コンテストの審査会が行われました。多数のご応募ありがとうございました。
入賞作品は、12月21日(火)から新潟市會津八一記念館で開催する企画展「會津八一の短歌と生活」で併設展示する他、新宿中村屋サロン美術館(東京)、奈良県立図書情報館、いかるがホール(奈良県斑鳩町)、三千院(京都市)、高松市市民活動センター(香川県)、胎内市産業文化会館などで巡回展示する予定です。

【秋艸道人賞】


吉原徹(ヨシハラトオル)
新潟市東区
「天地に われひとりゐて 立つごとき このさびしさを 君はほほ笑む」

【新潟市長賞】


山口ようこ(ヤマグチヨウコ)
新潟市西区
「我妹子が 衣掛柳 見まく欲り 池をめぐりぬ 傘さしながら」

【胎内市長賞】


江部勇(エベイサム)
新潟市江南区
「咲く花の 永久に匂へる みほとけを 護りて人の 老いにけらしも」

【新潟日報社賞】


山﨑俊泰(ヤマザキトシヤス)
静岡県掛川市
「しぐれの雨 いたくな降りそ 金堂の 柱の真赭 壁に流れむ」

【BSN賞】


大橋一廣(オオハシカズヒロ)
新潟市秋葉区
「空ふろの 湯気たちまよふ 床の上に 膿にあきたる 赤き唇」

【八栗寺わたつみ賞】


竹田捷幸(タケダカツユキ)
上越市大潟区
「観音の 白き額に 瓔珞の 影うごかして 風わたるみゆ」

【審査員特別賞】


外山満(トヤマミツル)
西蒲原郡弥彦村
「なべて世は 寂しきものぞ 草まくら 旅にありとも 何か嘆かむ」

入選者一覧

安部諭(新潟市東区)、安澤一洋(新潟市西区)、杵鞭範雄(新潟市江南区)、小池幹夫(上越市)小林一美(新潟市東区)、佐々木徹雄(新潟市秋葉区)、佐藤明美(新潟市西区)、清水進(海老名市)、城田清延(三重県津市)、髙澤和也(新発田市)、高橋克人(新潟市東区)、竹谷敏久(奈良県奈良市)舘川俊介(新潟市西区)、中澤敏男(新潟市西蒲区)、仲辻真帆(奈良県生駒市)、西方澄子(新発田市)、沼田邦雄(奈良県奈良市)、羽田寿弘(胎内市)、藤井則子(新潟市西蒲区)、星正一(加茂市)、山口晴久(大阪府池田市)
〔敬称略 五十音順〕

自動ドアに絵が?

開催中の特別展「會津八一と茶の湯の世界」が12月12日(日)で終了となります。

見どころは、千家3代・元伯宗旦好みの茶室「寒雲亭」に収められていた襖6面で、

新潟初公開という貴重なものです。

展示室内に、11代家元・玄々斎が伝狩野探幽筆の襖絵を模写したものが陳列されています。

入り口ドアにも襖絵が施され、いつもの會津記念館とは異なる雰囲気を味わうことが

出来ます。ぜひ足を運んでいただき体感してみてください。お見逃しなく!

 

書簡集『雁魚来往』〈九〉を刊行しました

SKM_C55821101316210この度、會津八一と交友関係にあった人々との

往来書簡集『雁魚來往<九>』(A4判、95㌻)を刊行いたしました。

今回は、古陶磁研究家で陶芸家としても著名な小山冨士夫、彫刻家の喜多武四郎、

陶芸家の齋藤三郎と河合卯之助の書簡を選び、それらに宛てた會津八一書簡とともに

時系列で収録しました。今回も、巻頭に鮮明なカラー図版を掲載し、筆致や紙質などから

會津書簡の魅力を感じていただけるようにしました。

1冊2200円(税込)。ご希望の方は、当館までご連絡ください。

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