新潟市 會津八一記念館
お知らせ・企画展

月別アーカイブ: 2016年12月

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會津八一 没後60年 企画展「會津八一と刻字」

今年度、會津八一没後60年事業の最後を締めくくる企画展。
「加工された八一の文字」を、原本の書と併せて紹介し、その美意識を探ります。

東洋美術史学者であり、書家でもあった會津八一(1881~1956)は、中国や日本の歴代の石刷り(金石拓本)を多数集めて、長年研究してきました。また、終生、いかに自らの書を美しく刻みつけることができるかを追究し続けました。とくに歌碑においては、強い意識をもって制作に携わりました。八一は自分で文字を刻することはなかったのですが、原稿を石の上に貼って石工に彫らせたり、刻法を細かく責任者に指示したりするなど、自らの文字を忠実に残すことに、強いこだわりをもっていたのです。そのほか、商店、企業、恩師や知人宅から依頼されて、商店名や屋号を揮毫して看板にした木額も少なくありません。

今年度、會津八一没後60年事業の最後を締めくくる本展は、刻まれた八一の書をテーマにした展覧会です。八一の書を彫り込んだ商店などの木製看板をはじめ、新聞の題字の金型、自詠の短歌や漢字の語句を揮毫した石碑の拓本や銅版といった「加工された八一の文字」を、原本の書と併せて紹介し、その美意識を探ります。

同時に第10回會津八一の歌を映す写真コンテスト入賞入選作品展も開催します。さらには、第1回から9回までの秋艸道人賞作品と審査委員長淺井愼平さんの作品も展示いたします。

会期中のイベント-刻字の世界に触れる 体験講座&文芸講演会

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講師 薄田東仙氏(書道家、刻字家、日本刻字協会会長)
日時 平成29年2月23日(木)、24日(金) / 午後1時~3時
会場 會津八一記念館 会議室(メディアシップ 5F)
定員 各回14名
参加費 1,500円

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講師 松丸道雄氏(東京大学名誉教授、八一の自用印を刻した篆刻家松丸東魚の子息)
日時 平成29年3月9日(木) / 午後2時~3時半
会場 日報ホール(メディアシップ 2F)
定員 150名
参加費 500円

※往復はがきに住所、氏名、電話番号、イベント1または2をお書きの上、會津八一記念館へお申し込みください。刻字体験講座は受講希望日を忘れず記入してください。
※1通につき1名様までのご応募といたします。定員に達し次第締め切ります。

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入賞作品について、詳しくはこちら

関連イベント

写真コンテスト入賞入選表彰式・公開講評会

日時 平成29年2月10日(金)午後2時〜
会場 ホテル日航新潟 30F 鳳凰 (〒950-0078 新潟市中央区万代島5-1)
定員 100名 無料
講評(予定) 淺井愼平氏(写真家)
和泉久子氏(鶴見大学名誉教授)
塚原史氏(早稲田大学會津八一記念博物館館長)
神林恒道(會津八一記念館館長)

企画展チラシ

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第10回秋艸道人賞写真コンテスト入賞者発表

11月30日、「會津八一の歌を映す」第10回秋艸道人賞写真コンテストの審査が行われました。12月23日より新潟市會津八一記念館で開催する企画常設展「會津八一と刻字」で併設展示する他、早稲田大学會津八一記念博物館、新宿中村屋サロン美術館(東京)、奈良県立図書情報館、いかるがホール(奈良県斑鳩町)、胎内市産業文化会館などで巡回展示する予定です。

【秋艸道人賞】

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中林重英(ナカバヤシシゲエイ)
新発田市 73歳
「春日野に おし照る月の ほがらかに 秋の夕べと なりにけるかも」

【早稲田大学會津八一記念博物館賞】

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津田節哉(ツダセツヤ)
名古屋市 78歳
「穴ごもる けもののごとく 長き夜を 榾の火影に せぐくまりおり」

【新潟市長賞】

45-3

宮澤晃(ミヤザワアキラ)
新潟市江南区 69歳
「薄れゆく 壁絵のほとけ もろともに わが玉の緒の 絶えぬともよし」

【胎内市長賞】

45-5

山口愛子(ヤマグチアイコ)
新発田市 78歳
「ひそみ来て 誰が打つ鐘ぞ さ夜ふけて ほとけも夢に 入り給うころ」

【新潟日報社賞】

45-7

佐々木進(ササキススム)
新潟市西区 64歳
「天地に われひとりいて 立つごとき このさびしさを きみはほほ笑む」

【BSN賞】

45-1

斎藤日出子(サイトウヒデコ)
佐渡市 71歳
「船人は はや漕ぎ出でよ 吹き荒れし 宵のなごりの なほ高くとも」

【第10回写真コンテスト審査員特別賞】

45-6

山口晴久(ヤマグチハルヒサ)
大阪府池田市 61歳
「天地に われひとりいて 立つごとき このさびしさを きみはほほ笑む」

入選者一覧

糸井洋(京都府宮津市)、伊藤春男(新発田市)、大滝登(新潟市西区)、大東実(奈良市) 小野幸司(新発田市)、角信武(新潟市西区)、小林一美(新潟市東区)、佐久間光夫(新発田市) 佐藤守(新潟市西区)、澤戢三(奈良県生駒郡)、杉野秀一(新潟市中央区)、高澤和也(新発田市) 高橋幸子(新潟市北区)、中川一郎(新潟市中央区)、仲辻真帆(奈良県生駒市)、中村豊美子(新潟市西区)、曳野利(福岡県北九州市)、古田敏春(新発田市)、星正一(加茂市)、本間一人(新潟市江南区)、宮川美代子(新潟市秋葉区) 〔敬称略 五十音順〕

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